白系ロシア人と日本文化

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 390p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784915730580
  • NDC分類 334.41
  • Cコード C0021

内容説明

日本の歴史において一時期多くのロシア人が日本列島にどっと流入し、しばらくの間居住するという希有の現象があった。いわゆる「白系ロシア人」と呼ばれる人々である。かれらが日本にやって来た経偉、携わった職業、国外へ去っていった有様を、さまざまな資料を駆使して調査。かれらの実態を浮かび上がらせていく。

目次

第1章 白系ロシア人のイメージ
第2章 白系ロシア人と近代日本文化
第3章 パーヴェル・ヴァスケーヴィチの北陸旅行
第4章 ワシーリイ・シェルストビートフと室生犀星
第5章 プーシキン没後100年祭(1937年、東京)
第6章 『ルベーシュ』誌の来日ロシア人関係記事
第7章 女優スラーヴィナ母娘の旅路
第8章 大阪外語のロシア人教師
第9章 漁業家リューリ一族
第10章 「来日ロシア人(1917‐1945年)」書誌 図書編
第11章 「日本で出たロシア語刊行物(1861‐1988年)」書誌

著者等紹介

沢田和彦[サワダカズヒコ]
1953年大阪府生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。埼玉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2022/05/31

中将(予備役)

1
日本に来た白系ロシア人の研究書。日本社会の欧化に果たした影響や、断片的な手記や公的文書から辿った特定の人の経歴が丁寧に研究されていて、ロシア内戦の推移など、当然とされていることに不勉強で戸惑った部分もあったが、総じて興味深かった。特に室生犀星が書いているシェルストビートフが何者かを追った4章の鮮やかさや、7章の女優スラーヴィナ母娘のモダンガールよりも古い日本の価値を好んだ意外性は印象的だった。9章は執筆当時存命の関係者に聞いた生の情報だった。2022/11/20

読書メーターユーザー

0
ハンセン病にかかってしまった人の話、もどかしかった…。2018/03/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1804654
  • ご注意事項