ためらいの看護 (増補)

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ためらいの看護 (増補)

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784910751009
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C0010

内容説明

「不自由な手で、ようやくスプーンを口元まで運んだ人が、好物のゼリーに目を丸めてぼくに喜びを伝える。ハラハラして見ていたぼくにも嬉しさがこみ上げる。相手の喜びを理解したからというのではない。ただ見ているだけ、というぼく自身の弱さから救われた喜びである。そのぼくを見て、相手の目がさらに輝く。…生きている限り心臓が弾み続けいのちを支えるかのように、ケアの弾性は人と人の間にいのちをもたらす」(本書より)介護・看護の現場から生まれた臨床哲学の名著の増補版。巻末に九鬼周造『偶然性の問題』をテーマにした著者の修士論文を新たに収録。

目次

1 病の意味を見いだす(「信なき理解」から「ためらいの看護」へ;食と生きざま ほか)
2 パッチングケアの方へ(臨床看護の現場から;ケアの弾性―認知症老人ケアの視点)
3 人に寄り添うということ(臨床テツガク講座;隠すプライバシーで露わとなること ほか)
補遺 ケアの弾性(ケアの偶然性;死活の契機 ほか)

著者等紹介

西川勝[ニシカワマサル]
1957年、大阪生まれ。専門は、看護と臨床哲学。元大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授。現在はNPOココペリ121理事。高校卒業後、精神科・透析治療・老人介護の現場で看護師や介護士として働く。一方で関西大学の二部で哲学を学び、後に大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在は「認知症コミュニケーション」の研究を行いつつ、哲学カフェやダンスワークショップなどの活動にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

slowpass

8
より堅固になっていくシステムの代償として打ち捨てられていく存在がある。 「ケアをする側」が自身の無力を知ることなく人間を扱えると錯覚する傲慢。 打ち砕かれて、存在として横並びになるときに一緒に見上げる空。 善意や共感のような自我の温情主義によってではなく、共に突き放された存在としてあるとき、意味が支配する劇場が破綻するとき、明日なき存在としてただ人と人がいるのではないだろうかと思った。 エピソードの一つ一つが消えずに体に残っている。2023/01/09

こもれび読書録

2
本書内の「つぎはぎのケア」を鷲田清一さんが自著に引用していたものに出会って。より堅固になるシステムの代償として打ち捨てられる存在がある。「ケアする側」が自身の無力を知ることなく人間を扱えると錯覚する傲慢。 打ち砕かれ、存在として横並びになって一緒に見上げた空。善意や共感のような自我の温情主義によってではなく、共に突き放された存在としてあるとき、意味が支配する劇場が破綻するとき、明日なき存在として、ただ人と人がいるのではないだろうか。 エピソードの一つ一つが消えずに体に残っている。R.Y.2023/08/27

mako

1
看護の場の具体が描かれ、そこへの思索がとても刺激的だった。「理解」を前提にケアを考えると、「わからなさ」が生ずると「いっしょにいられなくなる」という話。しみる。「他者はわからない」という前提でこそ、一緒にいられる。2023/06/20

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