内容説明
“とかく言うじゃないですか「人に迷惑かけちゃいけない」。違うのよ、お互いが、迷惑かけあいましょう、それが本当の自立、地域でしょ、社会でしょ。お互いが迷惑かけあうっていうことが本当の優しい地域っていうか、みんなが住みやすい形だろうなって俺思ってて”―1948年広島生まれ・世田谷暮らし。24時間介助を獲得して自立生活中の重度脳性麻痺者・上田さんが語り、週1泊まり介助の大学生がまとめたライフストーリー。人びとへ、街へ、ひらきながら障害と生きる「ふつうでないあたりまえ」の生活、それをつくる人生の話。224頁(カラー6頁あり)
目次
1 はじめまして
2 ある障害者の生活史(生まれるまで;おおっぴらにしちゃった;いらない存在、ではない;からだを曝け出す;みんなと、ひとりで生きていく;バスはみんな乗れないと;血はつながっていないけれど)
3 ひらいていくこと
著者等紹介
岩下紘己[イワシタヒロキ]
1996年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。大学在籍中、NPO法人HANDS世田谷派遣の上田要さん専属介助者として週に1回の泊まり介助を担当。現在、立命館大学大学院人間科学研究科博士前期課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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