内容説明
社会のお荷物として扱われ、肩をすぼめて生きることが強いられつつある日本の高齢者。財政のひっ迫から、高齢ドライバーの事故まで、さまざまな社会問題の責任を負わされ、特養の不足は放置され、認知症や寝たきりに対する偏見は蔓延し、医療現場ではその命さえも軽視されつつある高齢者受難時代の到来に警鐘を鳴らす。
目次
第1章 高齢者を邪魔者扱いし差別する異様な社会(高齢ドライバー問題に垣間見える日本社会の老人差別;高齢者というだけで、実は医療現場でも差別される ほか)
第2章 日本社会に横行する高齢者による高齢者バッシング(高齢者を差別しているのは、実は高齢者だ;選挙でも、なぜか高齢者の利益のために行動しない高齢者 ほか)
第3章 「嫌老社会」の行きつく先とは?~『相続税一〇〇パーセント論』(二〇年後の嫌老社会の実態;人間の尊厳すら奪われかねない近未来の高齢者 ほか)
第4章 気づかずにしていた認知症への誤解(認知症と認知症予備軍の人々は、こんなにも大勢いる;認知症であっても、徘徊したり、幻覚・妄想を見る人は少ない ほか)
第5章 被差別「高齢者」にならないために(長寿の秘訣は年を取っても働くこと;無知な老人は食いものにされる ほか)
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、精神科医。和田秀樹こころと体のクリニック院長、緑鐵受験指導ゼミナール代表。国際医療福祉大学大学院教授。高齢者専門の精神科医として、長年、高齢者医療の現場に携わってきた。映画監督としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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