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変光星―自閉の少女に見えていた世界

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784907725594
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

「いじめる子は悪くない。いじめられる子が悪い」その常識に苦しめられた。豊かな才能を秘めながら教育現場で虐げられた自閉症の少女の目に映った日本という社会。学校という場。

目次

1 幼年時代(幼児期;幼稚園)
2 小学校低学年時代(小学校入学;大湊 ほか)
3 小学校中・高学年時代(目黒;長崎 ほか)
4 中学校時代(中学一年生;中学二年生 ほか)

著者等紹介

森口奈緒美[モリグチナオミ]
1963年福岡市生まれ。埼玉県越谷市に在住。父の勤務の関係で日本各地を転居した。埼玉県立春日部東高校を経て現・大宮中央高校を卒業後、日本デザイン専門学校に入学するも中退、10年間の引きこもり(ホーム・ステイ)の間、自閉症やいじめ・学校問題について、当事者の立場からの発言を試み続ける。本著『変光星』は刊行当時、新聞やラジオなどで取り上げられて大きな話題となる。「モな~Q(モナーク)」として音楽活動を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

31
読み友さんから。自閉症の女性が書き出す、「自閉症の私」という世界。ただその世界観は、何かしら創造を生業としている人や壮絶ないじめを受けてきた「違う人」と定義された人なら、共感できるものは多いと思う。理解して欲しい。そのひたむきな気持ちを読んでいて強く感じた。秀逸。2018/08/14

taku

16
高機能自閉症者の内面から見た自分と社会。当人の言葉だけに訴える力は強い。学校という狭い世界と、いじめの集団力学。自分から近寄ってみても周囲に受け入れられない。協調の檻に入れなければ、善し悪しに関わらず個人の特性は削られていく。彼女の苦しみは十分伝わるが、それでも言葉にしたのは一部でしかない。発達障害者支援法の施行や改正、支援取り組みが広がってきた今でも、知ることと容認することは別であるし、難しい課題だ。2020/01/23

ヒラP@ehon.gohon

14
日頃私が接している自閉症の子どもたちは、これほどの文章表現力はないのですが、それぞれにつらい思いをして生きているのだろうと考えてしまいました。人とのコミュニケーションが苦手な彼らですが、著者に精神的暴力をふるった人々は、きっと彼女を理解できなかったのでしょうね。彼女の気持ちをわからずにいたら、自分も同じだったかも知れません。2018/03/23

mari

4
自閉症の人は本当に違う星の人なのかも!と。悪い意味ではなく、尊敬の念をこめて。。。脳のアクセスが宇宙に繋がっている気がする。素敵だな、と思いました。2011/10/31

びゃあ

4
自閉症。ある程度は把握していたつもりであったが当事者に触れずして何が分かっていたというのだ、と自分を恥じた。 本書では障害に理解のない周囲の攻撃が事細かに語られている。当時70年代は自閉症の概念自体知られていなかった。そんなよくわからない変な人は徹底的に阻害されていたのであるが、現在違う領域においても同じようなことが起こっていないだろうか、と自問せざるを得ない。 96年初版、04年に再版された本とあって入手は多少困難かもしれないが(私は偶然大学近くの古本屋で入手)多くの人に読んでもらいたい一冊である。2011/09/06

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