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地球生まれの異星人―自閉者として、日本に生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784907725570
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

いじめ、居場所を求めての留学、バブル期の東京で感じた違和感、職場でのつらい日々、摂食障害、アルコール依存…。さまざまな苦しみを味わいながら「自閉症」という診断をきっかけに立ちあがろうとする著者の魂の記録。

目次

第1章 地球に生まれる
第2章 ここはどこ?“外”の世界と初めての遭遇
第3章 私の居場所はどこに?
第4章 挫折
第5章 地球人と暮らす
第6章 立ち直りに向う日々
第7章 自分を探す道程

著者等紹介

泉流星[イズミリュウセイ]
人生を通じて常に日本社会との違和感に悩んできたが、理由はずっと謎のままだった。自分の居場所を求めて高校時代にアメリカに留学。その後も色々な国を旅し、異文化の友人と交流する経験を通して、世界の多様さを楽しむようになる。大学卒業後就職し、事務・販売の仕事に携わるが、適性のない職場で混乱する。その後結婚。経済的自立を失った自分にふがいなさを感じ、アルコール依存や摂食障害を経験する。結婚生活にも行き詰まりを感じ、自分のどこが不具合の原因なのか生来の旺盛な好奇心を発揮して色々な文献を調べていくうち、自分の自閉症的な傾向に気づき、三十代半ばにして自閉症スペクトラムとの診断を受ける。組織に属して働くことは難しいため現在はフリーランスで、技術特許やテレビ番組のための翻訳などをしている。フィクション・ノンフィクションも書いていて、学生のころ短編小説で賞を受けたこともある。雑誌へ記事を投稿した経験もある。自らのサイトMoonWritingではWebコラムを連載中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

88
共感することばかりです。アスペルガーと診断された著者の自叙伝。自閉症スペクトラム障害がまだ認知されておらず、本人もサポートする側も障害に気づかないまま生活するのはかなり大変なことだったでしょう。今でもまだそこまで認知されていない障害だからこそ、このような本を多くの方が読み、障害の理解をして自然とサポートできる社会になればいいと願ってやみません。同じアスペルガーの当事者として。2017/12/06

さおり

64
図書館本。とても丁寧に今まで生きてきた道を追っている本でした。「自閉症だった私へ」なんかと近い感じで、でも翻訳ではないのでそれより読みやすかった。この方は旦那さんに恵まれていると思うんだけど、こういう人と結婚するに至るところがそもそも引きが強いというか、やっぱ持ってるんだろうなぁ。おしまいの方に、診断された時の思いが書いてあって、あぁわかるなぁと思いました。甥っ子が3歳の頃、義妹(甥っ子の母親)が同じようなことを言ってたことを思い出しました。2016/10/13

麦焼酎(ミユキ)

26
自閉症スペクトラム疾患者自叙伝。周りに重度~軽度のアスペ・ADHD要素を持ってる子がいるので彼らの世界を少しでも覗く事が出来たかなと思う。著者の言う様に発達障害者は見た目は普通故に周囲から脳の障害なのだと理解を受ける事が難しい。発達障害者は自分の置かれている世界を伝える事も難しい、子供なら尚更。健常者が健常者の目線で彼らは一体何を考えているの?を考えても答えは出ない。彼らの心を知りたい、そして世界(社会)に対する負担を少しでも取り除いていきたいと思う私にとっては障害者目線の話は大変有意義なものでした。2016/10/07

オカメルナ

11
平成23年の今でも、アスペルガー症候群や高機能自閉症に対する認知度は、まだまだ低いと思う。著者が幼児期から小・中・高・大学・社会人と過ごしてきた時代は全くと言って良いほど社会的認知度はなく、本人もサポートするべきであろう両親もアスペルガー症候群と知らず、そんな中で誰の助けを借りられる事無く成長した彼女の苦悩や努力に切なくなった。診断を下す側の目線から書かれた本は数冊読みましたが、アスペルガーである著者自身の体験や感じていたことは既読の物より、はるかに説得力があり、とても良く分かり参考になりました。2011/03/04

逢日

6
仕事用。私は主に児童専門だけど、たまに親御さんが自閉というパターンがあって、対応が難しい。なるべく理解した上で、育児についてお話しできればと思い読んだ。著者は高機能のタイプ。障害の困難性って本当に重い軽いでは判別できないよなと思う。その人その人で千差万別な問題を抱えて生きている。令和になった今こそ、特別支援クラスや小児メンタルへの理解があるが、著者生い立ちを想像すると、言語に絶する(こんな言い回しも彼女達は苦手だろう…)著者さまはよき父母、夫に恵まれてある。2019/12/21

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