安全という幻想―エイズ騒動から学ぶ

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安全という幻想―エイズ騒動から学ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907113155
  • NDC分類 493.11
  • Cコード C0047

出版社内容情報

なぜ日本の血友病患者にエイズ感染が広がり、そのことについての誤った責任追及が行われたのか。これまで明かされることのなかった真実と悲劇を繰り返さないための政策提言。
「私の命も先が短くなったので、本書を書く決心をした」。
エイズ政策の意思決定にかかわり、日本社会の危うさと病理を実感し続けてきた当事者が30年越しに綴る、渾身のノンフィクション。
このままでは、「薬害」がまた起こる――。


<目次>

はじめに
第一章  エイズの侵入と初期対応
第二章  研究の進歩と知見の変化
第三章  エイズ提訴と和解に向けての動き
第四章  国々の対応
第五章  より良い社会づくりのために
第六章  思うこと
あとがき

内容説明

このままでは、「薬害」がまた起こる。エイズ政策の意思決定にかかわった当事者が綴る医療安全のための政策提言。なぜ日本の血友病患者に感染が広がったのか、その真実と全体像を明らかにし、このような悲劇を繰り返さないための提言をする。

目次

第1章 エイズの侵入と初期対応(生物製剤課へ;丸山ワクチン;血液事業 ほか)
第2章 研究の進歩と知見の変化(その後の急速な研究の進歩;安部医師の裁判;エイズウイルスの同定 ほか)
第3章 エイズ訴訟と和解に向けての動き(急いだ政府の対応;集団訴訟へ;NHKの「埋もれたエイズ報告」 ほか)
第4章 国々の対応(アメリカの対応;ドイツ(旧西ドイツ)の対応
フランスの対応 ほか)
第5章 より良い社会づくりのために(エイズ騒動の総括はいまだ行われていない;HIV感染症は死の病ではなくなった;医療は「途上技術」である ほか)
第6章 思うこと(時間感覚という進化;不安と争い;「憎む」ということ ほか)

著者等紹介

郡司篤晃[グンジアツアキ]
1937年茨城県水戸市生まれ。1965年東京大学医学部卒、医学博士。1970年より東京女子医科大学日本心臓血圧研究所助手、講師、助教授を経て、1975年より厚生省医務局総務課、課長補佐。その後環境庁、鹿児島県衛生部長、薬務局生物製剤課長、保健医療局健康増進栄養課長を経て、1985年より東京大学医学部保健学科保健管理学教室教授。医療の質の第三者評価システムの開発、医療におけるクリティカル・パスの研究開発など医療管理・政策の研究に従事した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マイケル

8
「埋もれたエイズ報告」など被害者側の本は読んだことがあったが、訴えられた側の書いた本は初めて。エイズの侵入を日本はどうして防ぐことが出来なかったのかをウィルスの科学的説明を中心に当事者が語る。当初男性同性愛者が掛かる病気(GRID)だとされ対策遅れ。濃縮製剤は血友病患者が持ち望んでいた新しい治療法。エイズ原因ウィルス特定に時間が掛かった。医療は途上技術。決して自分たちだけの責任でエイズ事件が起きたのではないと、個人攻撃のジャーナリズムの報道姿勢を批判。東日本大震災などエイズ以外に触れた後半の章も興味深い。2021/01/19

きゃれら

6
新型コロナウイルス対応のワクチンが異例のスピードで認可され、日本でも来月には接種が始まろうとしている今こそ、読むべき本。のちにエイズと名付けられる新規感染症の発生情報を厚生省の課長としていち早くキャッチされた著者は、感染経路も潜伏期間も致命率も全く分からない中で血液製剤に潜むリスクの把握とその回避に懸命に努められた。「薬害エイズ」がメディアで盛んに報道された当時、小林よしのり氏の漫画で、安部英氏とともに非常な悪人として描かれたイメージが自分にも残っているが、この本を読むと全くの誤解、曲解と理解できる。2021/01/19

takao

2
ふむ2021/07/22

030314

2
名著だ。ナラティブ形式で書いたといわれる通り、前半の部分はとても読みやすく、専門家でなくても理解しやすいと思う。後半は、自身がバッシングされたにもかかわらず、公平、冷静に医療に対しての考えを述べられていると思う。そして、業界はその通りに進みつつある気がする。皆に読んでいただきたい。2017/05/20

海戸 波斗

0
責任者はどこにもいない。怖すぎる。2015/08/18

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