内容説明
輪廻、浄土、涅槃…東アジアの宗教は「死」と向き合い、さまざまな「いのちの延長戦」を考えてきた。そこで人々はいかに生き、どのように救われるのか。比較宗教学の視点から、説き明かしてゆく。
目次
1 死と尊厳の巻(仏教と「いのち」―尊厳という考え方について;なぜインドには墓がないのか―仏教と祖先崇拝)
2 輪廻と成仏の巻(輪廻について;念仏を称えれば救われるのか?;草や木に成仏はできるのか?)
3 いのちと浄土の巻(生命に目的はあるのか?;死は終わりなのか?―「浄土に生まれる」ということ)
4 涅槃とよみがえりの巻(自分の「いのち」と他者の「いのち」―ブッダの「ジャータカ」;よみがえるブッダ―ボロブドゥール遺跡を見て;ブッダのイメージ)
5 ふたたび死の巻(時間のゆらぎとしての死)
著者等紹介
立川武蔵[タチカワムサシ]
国立民族学博物館名誉教授。愛知県名古屋市生まれ。1964年名古屋大学文学部インド哲学専攻卒。1966年同大学院修士課程修了、1967年同博士課程中退、1970年ハーバード大学大学院インド学科博士課程単位取得退学、1975年‘The structure of the world in Udayana’s realism’により同大学Ph.D、1985年「中論の思想」で名古屋大学文学博士。1973年名古屋大学助教授、1982年国立民族学博物館教授併任、1989年名大および民博教授、1992年総合研究大学院大学教授併任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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