白い疵―英雄の死

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白い疵―英雄の死

  • 永瀬 隼介【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • さくら舎(2013/09発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784906732517
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

沈みゆくこの国を救うカリスマの出現か!?牙を剥く国家権力、女探偵の孤独な闘い、秘められた白い疵の謎。迫真の政治サスペンス!

【編集者からのコメント】
文芸評論家・縄田一男氏が絶賛!著者3年ぶりの書き下ろし単行本で、新境地の政治サスペンスを描きます!

【著者紹介】
1960年、鹿児島県に生まれる。週刊誌記者を経てフリーになり、『19歳 一家四人惨殺犯の告白』『疑惑の真相 「昭和」8大事件を追う』(以上、角川文庫)など事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレント・ボーダー』(文春文庫)で小説デビュー。事件現場で培われた取材力を生かし、骨太のサスペンス、警察小説を描き、注目を浴びる。主な作品に三億円事件をモチーフに映画化もされた『閃光』(角川文庫)、『刑事の骨』(文藝春秋)、『帝の毒薬』(朝日新聞出版)、『カミカゼ』(幻冬舎)、『三日間の相棒』(中央公論新社)などがある。

内容説明

迷える日本にやっと現れたカリスマ・月尾雄大。「おれには国民がついている。怖いものはない」。大胆な国政改革を訴え大衆を魅了する月尾は、荒ぶる雄牛のごとく驚くべき豪胆さで突き進んでいく。だが、月尾のボディガードとなった元警視庁敏腕SP・黒木莉子のもとにヒットマンのきな臭い噂が飛び込んだ―。男はこの国をどこへ導こうとしているのか!?

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県に生まれる。週刊誌記者を経てフリーになり、事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレント・ボーダー』(文春文庫)で小説デビュー。事件現場で培われた取材力を生かし、骨太のサスペンス、警察小説を描き、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆみねこ

37
震災後の混乱の時期、当時の総理を支えた少壮の政治学者月尾雄大。そのカリスマ性に民衆は魅かれる。彼の警護を請け負った元警視庁の女SPで探偵業の黒木莉子。うーん、実際の政治家が脳裏にちらつきスピーディーな展開は面白かったですが。英雄は死してこのあとどうなるのか?ここで終わってあとは読者が想像すべきものなのか?2014/02/21

RIN

25
池井戸さんの『民王』系の"シリアスではないけれど劇画でもない"立ち位置のポリティカル小説。イギリスのEU離脱派勝利やアメリカのトランプ候補確定を見てると、別に日本人だけが雰囲気に飲まれ大衆迎合主義の政治家ばかりを持て囃すわけではないとわかるが、閉塞感に覆われた時代には救世主や目先の大変革を求めがちなのは我々日本人もつい何年か前に経験したばかり。本作は本質的にはそういう政治思想を追求したものではなく、衆愚批判でもなく、これらをモチーフとしたエンタテイメント。元SP黒木莉子シリーズ化決定、かな?2016/06/24

くるぶしふくらはぎ

11
一体この物語は、どこに向かっているのか?迷走しそうになりながら、月尾というカリスマ政治学者の膨張が気になり、ぐいぐい引き込まれていきました。副題の「英雄の死」が最終章で明らかになり、エピローグは新たな恐怖のプロローグとなった・・・。フィクションながら登場人物が実在の人物とリンクし、日本の立たされた状況が浮き彫りにされていた。原発については、目隠しせず、真実を明らかにし、廃炉に向けての努力をしていかなければ人類は生き残れないと感じました。2014/02/09

こうちゃ

10
原発事故で存続か廃止か、大揺れに揺れる政界。迷える日本にやっと現れた一人の男は[ツッキー]と呼ばれ絶大な人気を誇るカリスマ・月尾雄大だった。彼は救世主なのか、それとも・・・。彼のボディーガードとなった元警視庁敏腕SP・黒木莉子が、混迷の末見たものとは・・・。プロローグが誰のことか、タイトルの[白い疵]が何なのかはすぐにわかるものの、[英雄の死]の真意は結末までわからない。政治にはあまり明るくないので政治サスペンスとしてよりも、女探偵ものとしてのほうが楽しめた。2013/10/04

水生クレイモア

9
長瀬隼介さん初読了。あまり読んだことのないジャンルでしたが、テーマの割にはスピーディな展開で面白かった。結末の文が(ネタバレ的な意味でなく)印象に残った。2020/11/24

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