出版社内容情報
幸徳秋水、管野スガらが死刑になった大逆事件から100年。謎の多い「大逆事件」で生き延び、戦後に再審請求を闘った坂本清馬の生涯を通していまに続くこの国の「闇」を浮き彫りにする。
内容説明
100年前、明治末期の「大逆事件」で幸徳秋水ら12人が刑場の露と消えた。事件をでっちあげて特定の政治的勢力に弾圧を加え、時代の風潮を変える検察の“国策捜査”はここに始まり、いま現在も続いている。ことは検察だけではない。大逆事件はいまも多くのことを教えてくれる。死一等を減ぜられて生き延び、戦後に再審請求を闘った坂本清馬の生涯は、いまの暗い時代にこそ強い輝きを放つ。
目次
我、唱和せず
首魁と書生
恩命特赦
封印列車
死刑執行
不浄門
邂逅
革命修行
熊本時代
赤旗事件
多情多恨
放浪
恋と革命
逮捕
韓国処分
秋田監獄
獄中闘争
いごっそう
南国土佐
転向
家庭生活
再審請求まで
市民運動
廬山は烟雨
再審ならず
遺言
著者等紹介
鎌田慧[カマタサトシ]
1938年、青森県生まれ。新聞、雑誌記者を経て、ルポライター。原発や開発・公害・教育・労働・冤罪など、社会問題を追及する第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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