内容説明
「美しい国」とは、憲法と教育基本法を改悪し、自衛隊と米軍が一体化した「戦争をする国」のことか。タカ派首相と、日本最大の右翼組織「日本会議」で固めた新内閣の素顔を暴く。
目次
第1章 安倍政権の政策とそのブレーンたち
第2章 侵略・加害を認めない歴史認識
第3章 極右政治家の系譜
第4章 安倍内閣の教育政策と教基法「改正」の問題点
第5章 ルポ―安倍晋三の正体
第6章 対談―安倍晋三の本性
著者等紹介
俵義文[タワラヨシフミ]
子どもと教科書全国ネット21事務局長
横田一[ヨコタハジメ]
フリーリポーター
魚住昭[ウオズミアキラ]
ジャーナリスト・ノンフィクションライター
佐高信[サタカマコト]
評論家。『週刊金曜日』発行人・編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんくまそ
9
2006年。教育基本法を、なぜムキになって敵視したのか不思議だったが、その謎を解く鍵が意外なところにあって驚いた。答えはイギリスのサッチャーだった。植民地支配への自省があった自国の教科書を、大英帝国万歳教科書に変えさせたという前例があったのだ。それを「正論」執筆者たちあたりが絶賛して、安倍も自著で褒めたということだ。親日なインドも怒るぞ。あと、壺売りカルト統一協会の日本代表・久保木修己の遺稿集「美しい国 日本の使命」が、安倍の「美しい国へ」と、「題名のみならず、内容はきわめて類似」と。気色わるっ。2015/08/02
Sumiyuki
4
第1次安倍内閣時に出版。日本会議を主題とする本がないため、仕方なく本書を選書。不気味な出版事情があるのかしら。安倍は「おじいさんが間違っているはずがない」と頑なに信じている。憲法と教育基本法の改正に重点を置く。国民を国家に奉仕させ、「愛国心」で「死んでこい」と。「愛国心」は「この社会のおかげで」、っていう感謝の気持ちから生まれるもの。上から言われても。。地元、下関での利益誘導政治。@(教育基本法により)家庭教育・幼児教育・社会教育などすべての教育が国定教育目標に従属させられる2015/12/19
kei
2
ある意味でここにあるのはもう終わった話('06時政権)なんだけど、今につながる部分はもちろんあって、たぶんそれが今色んなところでバレ始めてんだろうけど、こういうものだってのはこの時点で見えていたってのは日本の政治史的には大きな痛いポイント 本性として紹介する数々があくまで言動であって、それは正しいんだろうけど、その心持ちを忖度するに留まってる点では彼も天皇的な遠い人なんだろうな、という思いがある2015/08/10
ネコ
0
第一次安倍内閣の頃に書かれた本ですが、現在の状況を予測させる内容です。今話題の日本会議とそれに連なる政治家たちの危うさもこの頃から指摘していたんですね。2016/05/30
Koji Hiura
0
安倍には行き過ぎた部分があるのは確かだが、自分と思想信条が違うとここまで悪意に満ちた文章が書けるのかと、ある意味感心した。 これだけ個人に対して悪意に満ち満ちた本を手にしたのは何時以来だろうか・・ 「極右で危険」と批判するあなた達極左はどうなんだ?と言いたくなる。 極左ってのは日の丸、国家、天皇などこれらすべてが即戦争に結びつく短絡思考なんだと理解した。 何事もバランスが大事。 偏った思想はどちらに転んでも危険である。2012/10/03