目次
『日本百名山』と日本人―メダカ社会との共鳴現象
“そこに山があるから”登るという世紀の大誤訳
なぜエベレスト(チョモランマ)に登りたいのか(ジョージ=L=マロリーから)
登山家の死と定向進化論―神長幹雄氏との対話
白神山地にみる実態無視の過剰入山規制―対談 根深誠・豊田和弘 司会・本多勝一
ある大登山家が発行するミニコミ誌
未知の世界へ果敢に挑んだ記録から三冊
探検記は人類に何をのこせるか―鼎談 石毛直道・松原正毅・本多勝一
日高山脈横断道の計画中止を喜ぶ―二三年前を顧みて感無量
フォスコ=マライーニさん、ありがとう〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FK
3
「日本百名山」は、深田久弥の書籍によるものであろう。本多勝一は「山をランクづけ・差別化するのは文字どおりの冒瀆になるのではありませんか。」(P.184)と。「100個の山」をトータルとしてすべてに登り切ることが登山愛好家のブームとなって久しい。私ですら50あまり登っている。それは登りやすいからというのが第一の理由なのである。ガイドブックや地図、そして登山道も整備されており、比較的に容易に登れるからである。ただこの「日本百名山」ブームのために、強硬登山をして命を落としてしまった人も少なくないだろう。2022/04/14