日本児童文化史叢書
児童文学の境界へ - 梨木香歩の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 131p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784906563333
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0390

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きじとら

3
梨木香歩さんの研究書。梨木作品への理解を深めるために有効な一冊です。特に未収録作四篇のあらすじに触れられている点と、「からくりからくさ」のタイトルに込められた仕掛けへの考察が興味深かったです。90年代児童文学の大まかな流れや、文学的手法にも触れられているので、梨木作品に馴染みのない方にも、小説をより多彩な視点から読むための、読み方のヒントを示してくれる本としてオススメです。2012/01/24

amy

2
頭の中で作品を追いながら、うんうん、そうだよなあと思いながら読む。 「境界」というものに一家言ある梨木さん、ご本人も「児童文学の境界」は意識にあるだろうなと思う。分断する意味ではなく、表裏一体である様子での「境界」。大人・子ども、とはっきりとした境界を作るのではなく、混ざり合うように作品を生み出してくれている。「からくりからくさ」「りかさん」の流れはまさに「児童文学の境界」。2020/03/01

うー。

1
刺激的でおもしろかった! 作品を読んで改めて読み返したい。 梨木香歩さんに興味を持ち、彼女が書くものにもますます興味がわいた。2014/07/25

しま

0
やっと手に入れられたのが嬉しくて長いこと時間かけて読了。とりあえず取り急ぎ、りかさんとからくりからくさは読み返したい。それでまたもう一回読む。2015/07/19

あい

0
児童文学は、人生は生きるに値するものだ、ということを実感を込めて具体的に描き出している。それは子どものためだけではない。大人が読むときには、大人にとっての意味を開示する。大人が児童文学を読むとき、自分の中に子どもの頃の感覚がよみがえってくる。それは日々の生活を違った光で照らしだしてくれるだけではなく、かつての不安や悩みもよみがえらせる。子どもの頃の自分を迎え入れ、幼い日々の喜びや哀しさ、怒りや憤りの意味を大人になった自分が教えてやれる。2014/12/29

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