感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たばかる
17
ラカン派の精神分析理論を通し社会学のコミュニケーション論の穴である、主体やコミュニケーションの成立要件を埋めんとする。主体が成立するのには他者が必要、それは幼児期の純粋な欲望を制御する点、モノに言葉を与える点である。構造言語学や社会学ははその成立後の言葉の意味や関係の習得を説明するのみである。また長くガチガチの理論の話をしたあと、後半には精神分析の源氏物語評論、映画評論が示される。これも示唆的なのだが、精神分析理論を用いた社会的分析には生起要因と大まかな分類を示すのはできるが変化の記述は困難になりそうだ2022/01/04
じょに
0
ラカン派社会学の入門書になってるか結構疑問(笑)理論社会学にラカンを捩じ込んだみたいな感じ。もっと広くあってもいいと思うんだが、あんまり分からん。他に中野昌宏『貨幣と精神』も。