内容説明
ベラ科のカザリキュウセンの性淘汰と性転換の問題、北の海に暮らすシワイカナゴの繁殖について、川で暮らすハゼ科の一種クロヨシノボリの雌による配偶者選択の話題などについて展開する。
目次
1 カザリキュウセンの性淘汰と性転換
2 なぜシワイカナゴの雄はなわばりを放棄するのか
3 クロヨシノボリの配偶者選択
4 なわばり型ハレムをもつコウライトラギスの性転換
5 サケ科魚類における河川残留型雄の繁殖行動と繁殖形質
6 シベリアの古代湖で見たカジカの卵―バイカルジカたちの種分化機構の謎に迫る
著者等紹介
幸田正典[コウダマサノリ]
理学博士。1957年大阪府に生まれる。1985年京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。現在、大阪市立大学大学院理学研究科教授
中嶋康裕[ナカシマヤスヒロ]
理学博士。1953年大阪府に生まれる。1987年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、日本大学経済学部教授
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