出版社内容情報
ついに登場! 異端の思想家・蓑田胸喜の主著、上・下巻同時刊行!
戦前・戦中の思想界に多大な影響を及ぼし、政治・思想史上の大きな存在性ゆえに、また緻密な論理と尖鋭的・戦闘的姿勢の相まった特異な思想から、保守思想の極北として近年毀誉褒貶の声喧しく、再注目されはじめた異端の思想家、蓑田胸喜。その数多の文業の中から厳選した著作を、改訂新版として復刊! 第2巻・3巻ではいよいよ、蓑田の代表的大著『学術維新』を、上下2巻に分けて同時刊行!
目次
序説 学術維新の方法論的現実的基礎
第1篇 精神科学とマルクス主義(精神科学の経験科学的性質と弁証法;精神科学の客観性といわゆる「階級性」;マルクス主義唯物論の心理学的分析;マルクス主義唯物論の認識論的考察;資本論の方法を論じて労働価値説に及ぶ;唯物史観とレーニンの体験したるロシア革命;マルクス、エンゲルスの芸術観を評す;マルクス主義対宗教の順逆的考察;河上肇氏の無理解のマルクス盲信と『資本論』誤訳;三木清氏のマルクス主義妄執;昭和研究会の言語魔術)
著者等紹介
蓑田胸喜[ミノダムネキ]
思想家。明治27年(1894)熊本県八代郡に生まれる。東京帝国大学文学部宗教学科卒業後、慶應義塾大学、旧国士舘専門学校で教鞭を執る。大正14年(1925)「原理日本社」を創立、その主宰となる。天皇機関説に異を唱え、共産主義に反対する言論を展開した。終戦後の昭和21年(1946)年に自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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