内容説明
時代を超えて語り継がれてきた昔話。それは単に「古き良き時代の素朴なお話」ではなく、「語り部」たちの卓越した人生智が輝く「おとなの世界」であった―。推理小説を思わせる鋭敏な切り口で、幾重もの比喩の奥に秘められた語り部の肖像に迫る!味わい深い挿絵とともに、いま鮮やかに蘇る昔話の世界。
目次
夢の買い方―新潟県見附市の昔話「佐渡の白椿」の語り部を推理する
かぶ焼き出世組合―岩手県上閉伊郡の昔話「かぶ焼き甚四郎」の語り部を推理する
ふたりの七兵衛―岩手県上閉伊郡の昔話「骸骨の歌」の語り部を推理する
猿婿と呼ばれた男―熊本県阿蘇郡の昔話「猿の婿どの」の語り部を推理する
たにしを夫にした娘―岩手県上閉伊郡の昔話「たにし長者」の語り部を推理する
黄金の男・まみちがね―鹿児島県大島郡の昔話「灰坊」の語り部を推理する
背が低くなる宝下駄―岡山市の昔話「宝下駄」の語り部を推理する
妻と夫の月夜―新潟県佐渡郡の昔話「月の世ざらし」の語り部を推理する
立て縞に横縞の継ぎ―熊本県山鹿市の昔話「雉も鳴かずば」の語り部を推理する
うそつきやそ八―岩手県上閉伊郡の昔話「馬喰やそ八(前半)」の語り部を推理する
悪人やそ八―岩手県上閉伊郡の昔話「馬喰やそ八(後半)」の語り部を推理する
年の晩のしゃぐま老人―香川県仲多度郡の昔話「貧乏神」の語り部を推理する
著者等紹介
木村桂子[キムラケイコ]
1947年東京生まれ。大阪大学大学院工学研究科・修士課程修了。児童文学作家。文芸投稿誌『きぼっこ』主宰。ストーリーテリング「お話あそび研究会」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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