内容説明
本書は『水戸史学の各論的研究』と題し、「上編」は大日本史に関する論考を五編、「中編」は、他の問題解明に関わる論考を四編、「下編」は「史遊余滴」として、義公光圀をめぐっての卑近な話題や疑問点について論説した六編を、それぞれ収載する。
目次
上編 大日本史に関する探史各論(大日本史編纂と史料蒐集の苦心;太平記・参考太平記・大日本史;大日本史編纂の「義例」について(1)―「修史義例」と「対読随筆」の全文 ほか)
中編 水戸史学諸問題の探史各論(松平(伊達)綱村宛「義公書簡」の真偽について―「多賀城碑」修復と『扶桑拾葉集』贈与をめぐって
水戸光圀寄進と伝えられる小湊誕生寺蔵の茶釜「法華堂」
弘道館教育の反省と本開館―特に寄宿寮問題を中心として ほか)
下編 史遊余滴(水戸藩主徳川光圀の就藩回数について―藩主時代は九回が正しい;水戸光圀筆「彰考館障子題詩」について;富士山と水戸光圀―京都大徳寺僧覚印の評から ほか)
著者等紹介
但野正弘[タダノマサヒロ]
昭和15年7月茨城県水戸市に生まれる。昭和38年3月茨城大学文理学部文学科史学専攻卒業。昭和38年4月~(静岡県)浜松日体高等学校教諭。昭和44年4月~茨城県立岩瀬高等学校/同水戸第一高等学校/同茨城東高等学校の各教諭。平成13年4月~(千葉県)植草学園短期大学教授。水戸史学会理事・事務局長/財団法人日本学協会理事幕末維新水戸有志を偲ぶ会理事。他に、藝林会/神道史学会/軍事史学会の各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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