内容説明
1944年7月20日、ヒトラー政権史上最大のクーデターが起こる。しかしヒトラーはからくも難を逃れ、計画は失敗。すぐさまヒトラーの報復が始まった。数百人に上る逮捕、そして処刑。そのなかには、父の名も…。そのとき末娘の「私」は6歳。父の記憶、父との想い出は突如襲った空爆によって瓦礫の下に埋もれてしまった。60年を経て、その父を取り返すべく、いま、ドイツ第一線のジャーナリストが筆を執る―。ドイツ本国「ツァイト」紙においてノンフィクション部門、ベストセラー第1位!ヒトラー暗殺計画に連座して処刑された父へ―末娘からの60年レクイエム。
目次
IGクラムロート
第一次世界大戦
任官
トラウマ
親族会
エルゼ
結婚
浮気
ナチス
総統
第二次世界大戦
ベルンハルト
ベルリン
その日
著者等紹介
ブルーンス,ヴィプケ[ブルーンス,ヴィプケ][Bruhns,Wibke]
1938年ドイツ、ハルバーシュタット生れ。1971年、ZDF(ドイツ第二テレビ)の報道番組「ホイテ」の女性初のキャスターとなる。その後「シュテルン」誌の通信員としてイスラエル、米国などに赴任。元ブランデンブルク東ドイツ放送文化部長。ドイツで指折りの高名な放送ジャーナリスト
猪股和夫[イノマタカズオ]
1954年生れ。静岡大学卒業(ドイツ文学専攻)後、「小学館独和大辞典」の校正業務に従事。校正スタッフのチーフを務める。現在、文芸出版社校閲部勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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