欲望という名の電車

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784905849308
  • NDC分類 932
  • Cコード C0098

内容説明

1947年のブロードウェー初演でマーロン・ブランドが好演し、ピューリッツァ賞を受賞、1951年作の映画ではヴィヴィアン・リーがアカデミー主演女優賞を受賞した近代戯曲のあの傑作を清新な新訳で!本書は、2002年Bunkamura製作、蜷川幸雄演出、大竹しのぶ・堤真一・寺島しのぶ・六平直政ほか出演の舞台版に加筆・修正を加えたものです。

著者等紹介

小田島恒志[オダシマコウシ]
1962年東京生まれ。ロンドン大学大学院修士課程修了、早稲田大学大学院博士課程満期退学。現在早稲田大学文学部教授。1995年度湯浅芳子賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更夜

9
「わたしが好きなのは、魔法よ!」嘘で塗り固められた妄想の中でしか生きられない女性、ブランチは叫ぶ。アメリカ南部の大農場での裕福な暮らしは崩壊した現実を受け容れられなくて、虚言と妄想の中に生きて、周りの人を振り回すブランチ。しかし、現実しか見ない妹の夫、スタンはどんどんブランチを追い詰めていく。追い詰めらるほど、ブランチの言葉が痛々しくしくも華麗になっていきます。世の中は生きにくい、時には現実逃避もしたくなる、しかし、やはり現実を見なければいけない日もある。人間の揺れる心理を浮き彫りにした戯曲でした。2018/06/15

マカロニ マカロン

4
個人の感想です:B。『チョコレートコスモス』(恩田陸)を読み、二次選考の場面設定を理解したく、新潮文庫の『欲電』を読んだが、1979年の舞台のために訳した戯曲ということで、日本語としてやや古い感じがしたので、新しい翻訳を読んでみたいと思った。訳者の小田島恒志さんは新潮文庫翻訳の雄志さんの次男ということで、親子競作ということになるようだ。Amazonの紹介によれば、2002年Bunkamura製作、蜷川幸雄演出、大竹しのぶ・堤真一の舞台版に加筆・修正を加えたものらしい。新潮文庫版より、わかりやすかった。2017/08/16

nightowl

2
華やかな衣装を手に、妹夫婦であるスタンリーとステラの家にやって来たブランチ。そのお高く止まった様子が気に入らないスタンリー。彼が知人から耳にしたブランチの正体とは?精神的にぎりぎりのラインで生きている女性がくずれゆく様を鋭く描いている。まさにフィッツジェラルドの"人生とは崩壊の過程である"という言葉がぴったりの戯曲。ちなみに、2017年12月公演の舞台は新潮版ではなくこちらの新訳版が用いられるとのこと。大竹しのぶ、鈴木杏の奇跡の人コンビに夫役がぴったりな北村一輝と楽しみな配役。2017/07/10

訪問者

2
恩田陸の「チョコレートコスモス」を読んでいたら、こちらをどうしても読みたくなった。うーん、名作だ。2016/05/24

へんかんへん

2
妥協っつか適応ができなかったんだろうなぁ。 自分に対するイメージから嘘を塗り固めていく羽目になり最後には破綻するってなんか嫌いじゃない。2014/02/26

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