感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
19世紀後半から20世紀初頭の、帝政ロシア時代のモスクワの諸相を伝えるルポルタージュ。上は貴族、富裕な商人達のクラブやグルメ生活から、下はスラム街の犯罪と隣り合わせのどん底生活まで、色々なモスクワっ子の暮らしぶりを詳細に、しかもシニカルなユーモアで綴る。著者は、19世紀後半のロシアを代表するジャーナリストにして文筆家。この中では、やはりスラム街の凄惨な有様が圧巻。他にも、モスクワの火消し隊、近郷の出稼ぎ人脈で構成されているサウナ風呂屋、貧乏美大生達の寮等、革命前のロシア社会の記録は興味深い。2016/08/16
mimosa
0
なかなか興味深かった