内容説明
淹れ方により変化する柔軟性や、新潮流のシングルオリジンなど、再発見の多い日本茶の世界。知らないのはもったいない!スウェーデン人、オスカルのお茶への情熱が、日本茶、そして日本的なものへの記憶を呼び覚ます。
目次
1章 私はこうして日本茶に恋をした
2章 良いお茶ってなんだろう?
3章 1つひとつのお茶に宿るストーリーを伝えたい
4章 おいしいお茶を飲むために知っておきたいこと
5章 日本茶の現在と未来
対談 和多田喜(日本茶カフェ「茶茶の間」主人)×ブレケル・オスカル
著者等紹介
オスカル,ブレケル[オスカル,ブレケル] [Oscar,Brekell]
1985年スウェーデン生まれ。高校生時代に日本茶を知り、そのとりこに。日本茶を学ぶため、スウェーデンのルンド大学で日本語を習得し、2010年には岐阜大学へ留学。2013年に再来日し、日本で就職。2014年、二度目の受験で合格率30%の「日本茶インストラクター」の資格を取得。2015年から1年間、静岡農林技術研究所茶業研究センターの研修生となる。現在は日本茶セミナーやイベントの講師などをしながら、国内外に日本茶を紹介する活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
31
仕事でお茶農家に会うことが多いことから手にとった。緑茶をつくって売る市場は大幅に減少している。若い人はペットボトルですます。海外で緑茶を飲む文化が乏しい。著者はフランスのワインのように産地ごと、個人ごとに個性のある緑茶をつくって飲んでもらうことを提案している。そうしたら、お茶の味は皆大方同じという概念を覆し、嗜好する文化を取り戻していけると解説。2018/01/14
ジュースの素
13
日本茶をこんなに1から10まで分かりやすく書いた本は今まで無かった。日本には当たり前すぎて深く学ばない風潮があるかも知れない。私は茶所に住みながら全く何も知らなかった事に気が付いた。やはり外国人から総合的に見る目が必要なのか。閉鎖的とも言える茶業界に深く分け入って難解な漢字や言葉や風味まで研究熱心なオスカル氏、凄い人だ。2017/10/18
ochatomo
10
お茶の中では日本の煎茶が一番好きという、スウェーデン出身の著者は、静岡の茶業研究センターで1年研修し日本茶輸出促進協議会に職を得ている本格派 彼と同じ日本茶インストラクターである私だが、一番感動した文は「お茶が市場に出て販売されるためには、栽培と製造をしている農家、それぞれのお茶の良いところを引き出して仕上げまでを行う技術をもった問屋、さらにはお茶を企画し一般消費者に伝える営業マン的存在である茶商という、三者から成る構造が必要なのです。」 正しくそうなのだ 2017刊2018/07/18
月華
4
図書館 2007年8月発行。新聞で著者のコラムを読んで、借りてみました。お茶に対する情熱が満載でした。急須で入れたお茶を飲んで見たくなりました。日本人ではないからわかることも多いのかなと思いました。2018/05/22
カッチ
4
薄い本ではあるけれど、日本茶の歴史、現状がかなり深く知れて、良書だと思いますし、日本茶の飲み比べしたくなりました。2018/02/19