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サンガ新書
無知の壁―「自分」について脳と仏教から考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 179p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784905425182
  • NDC分類 180.4
  • Cコード C0215

内容説明

著書『バカの壁』で「脳は知りたくない情報を遮断する」という事実を大胆に指摘し、新著『「自分」の壁』で「『自分探し』なんてムダなこと」と喝破する解剖学者・養老孟司氏。この「壁」の議論をさらに深めていく、初期仏教・アルボムッレ・スマナサーラ長老との対話。聞き手・釈徹宗氏の卓越した問いで、解剖学者が考える「バカ」と仏教の「無知」の共通点が明らかになり、知者の意見が一致する。「本当の自分」なんてない!

目次

第1章 「自分」という壁(解剖学者の「バカ」と仏教の「無知」;意識は行為の後からやってくる ほか)
第2章 「死の壁」と「世間の壁」(「私」と「死」と「葬儀」;「死」は「生」のためのもの ほか)
第3章 「自分」の解剖学(自分のつくり方;「私」とは蜃気楼 ほか)
第4章 「転換」は克服のコツ(知れば「嫌」は克服できるか;「嫌」が治る場合、治らない場合 ほか)
第5章 信仰より智慧で自分を育てる(人は何かを信じてる;信仰は人生の手すり ほか)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ] [Sumanasara,Alubomulle]
解剖学者。1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年に東京大学医学部教授を退官し、現在、東京大学名誉教授。近年は専門領域にとどまらず、哲学から社会時評まで活動の幅を広げている。著書『バカの壁』(新潮新書)は2003年のベストセラー第1位となり、新語・流行語大賞、毎日出版文化賞特別賞を受賞した

スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在、(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演

釈徹宗[シャクテッシュウ]
僧侶。宗教学者。1961年、大阪府生まれ。大阪府立大学大学院人間文化研究科比較文化専攻博士課程修了。専門は宗教思想、比較宗教、人間学。現在、相愛大学人文学部教授。また、浄土真宗本願寺派如来寺住職、NPO法人リライフ代表も務め、地域に根ざしながら幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

49
スマナサーラさんと養老孟司さんの異業者2人がそれぞれの立場から語る対談。「自分の枠組み」というものを人は誰もが持っていて、それに振り回されている。本当の自分なんてない。全ては錯覚なのだとするところから始まる無知の壁。こんなに面白い本を久しぶりに読んだ。養老孟司さんの「~の壁」とタイトルされてる本が他にもあるみたいなのでこちらも読んでみたい。2020/09/12

ちさと

22
上座部仏教長老と脳科学者の養老さんによる異業者対談です。バカの壁の話を発展させ、近代自我が持つ弊害について、仏教と科学的見地から語られていきました。おふたりの話には一致点も多く、科学的な事実を追い求めているわけではない仏教が、とても論理的なことに驚きました。いつでも「自分」を中心に生きていて、バカの壁を大きく建設しさらに、自ら突っ込んでいって負傷してる私。お寺で座禅を組みたくなった。2018/08/13

mari

21
『嫌な対象を移すことは可能であるが、その代わり別の対象が嫌いになる』にはビックリした!けれどよく考えると自分にも当てはまる過去があった。面白い~!2015/08/17

りー

19
己とは地図上の現在地を示す矢印に過ぎず、また他との境界それ自体が自我なのだ。2017/06/08

まろすけ

8
養老さん×仏教=なかなか面白い。⚫本当の自分などない。それは今の自分に納得していないことの裏返し⚫自我の錯覚という病。自我は蜃気楼⚫仏教は科学。生きるとは何かというテーマをお釈迦様という科学者が研究し、他の科学テーマと同じように真理を見出した⚫幽体離脱。空間定位の領野が瀕死で最小限になったときに見ている私と見られている私になる(自我と身体の合一)⚫死体になるのは他人だけ。親しい人は死体にならない⚫仏教は「原始脳(本能)と戦って勝て」と訴える。自分という主観が割り込むと理性の代わりに感情が支配権を取る。等。2017/09/09

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