内容説明
著書『バカの壁』で「脳は知りたくない情報を遮断する」という事実を大胆に指摘し、新著『「自分」の壁』で「『自分探し』なんてムダなこと」と喝破する解剖学者・養老孟司氏。この「壁」の議論をさらに深めていく、初期仏教・アルボムッレ・スマナサーラ長老との対話。聞き手・釈徹宗氏の卓越した問いで、解剖学者が考える「バカ」と仏教の「無知」の共通点が明らかになり、知者の意見が一致する。「本当の自分」なんてない!
目次
第1章 「自分」という壁(解剖学者の「バカ」と仏教の「無知」;意識は行為の後からやってくる ほか)
第2章 「死の壁」と「世間の壁」(「私」と「死」と「葬儀」;「死」は「生」のためのもの ほか)
第3章 「自分」の解剖学(自分のつくり方;「私」とは蜃気楼 ほか)
第4章 「転換」は克服のコツ(知れば「嫌」は克服できるか;「嫌」が治る場合、治らない場合 ほか)
第5章 信仰より智慧で自分を育てる(人は何かを信じてる;信仰は人生の手すり ほか)
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ] [Sumanasara,Alubomulle]
解剖学者。1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年に東京大学医学部教授を退官し、現在、東京大学名誉教授。近年は専門領域にとどまらず、哲学から社会時評まで活動の幅を広げている。著書『バカの壁』(新潮新書)は2003年のベストセラー第1位となり、新語・流行語大賞、毎日出版文化賞特別賞を受賞した
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとったのち、1980年に国費留学生として来日。駒澤大学大学院博士課程で道元の思想を研究。現在、(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事し、ブッダの根本の教えを説きつづけている。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演
釈徹宗[シャクテッシュウ]
僧侶。宗教学者。1961年、大阪府生まれ。大阪府立大学大学院人間文化研究科比較文化専攻博士課程修了。専門は宗教思想、比較宗教、人間学。現在、相愛大学人文学部教授。また、浄土真宗本願寺派如来寺住職、NPO法人リライフ代表も務め、地域に根ざしながら幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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