内容説明
「今太閤」「闇将軍」として政界を動かし続けた田中角栄の酒と人情の人生ドラマ。
目次
第1章 田中角栄議員誕生す
第2章 我が息子「京」への思慕
第3章 「日本列島改造論」裏ばなし
第4章 総理まで上り詰めた田中角栄
第5章 「喜びの酒」「悲しみの酒」「怒りの酒」
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年6月7日、広島県に生まれる。1968年3月、広島大学文学部仏文科卒業。1970年、『週刊文春』の記者となる。記者時代『小説電通』(徳間文庫)を発表し、作家としてデビュー。1983年、週刊文春を離れ、作家として政財官界から経済、芸能、犯罪まで幅広いジャンルで創作活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryuji
7
★★★★☆田中角栄が総理大臣だった時期、私はまだ小学校に上がる前で田中総理大臣の記憶は全く無い。私の記憶に残っている田中角栄と言えばロッキード事件の刑事被告人と、闇将軍と言われた自民党・田中派のドンである角栄。私の中では、この人は凄い人だったんだろうなと思いつつ、どうしても私自身の記憶ではダーティな人物というイメージが付きまとう人。こういった本を読むと総理大臣に登りつめるまでのこの人は超人であると思う、とても他の人は真似出来ない。晩節(※竹下登との世代交代)は自分自身を汚してしまったかな・・・。2016/09/05
スプリント
5
功罪の判断は別として、これほどまで人間的魅力にあふれた政治家は今後出ないかもしれないですね。オールドパーが無性に飲みたくなります。 著者の本特有の政界裏話が満載です。2016/06/12
高木正雄
3
若い頃からの酒の遍歴や味の濃いすき焼きが好きだったなど興味深いエピソードが多い。あまり健康的ではなかったようだ。校正が甘いのが残念。京都の旅館は長岡にはないよ(笑)2024/01/05
田中峰和
3
ルポライターの草分け的存在だが、耄碌して出鱈目を書いているのに驚く。息子京がレコード会社勤務時代にビートルズの初来日を成功させたと書いている。51年生まれの京が66年のビートルズ初来日にどうすればかかわれるのか。会社勤務どころか、中学生である。石原慎太郎の「天才」もひどかったが、ここまで低能を晒すウソはなかった。京氏の自伝「絆」によると、角栄に、ビートルズの来日について相談された京が「イエスタデイ」などのバラード曲を父に聞かせ、よい心証を引き出したとある。格落ちの酒の出版社とはいえウソを書いてはいけない。2016/06/06
snakedoctorK
1
オールドパーが好きだったのか。2020/11/24