内容説明
この3年間、世界は大きく変わった。この国は、そして私たちはどうなっていくのか。
目次
第1部 会いたかった人(「革命の子どもたち」日本赤軍と赤軍派の娘たち;「黒子のバスケ」事件の渡邊博史さんへ ほか)
第2部 イスラム国と人質事件(イスラム国とフランスの社会保障;イスラム国人質事件と「I am Haruna」 ほか)
第3部 戦後70年の風景(国会前、そして全国で紡がれた無数の言葉;キャバクラ嬢と貧困 ほか)
第4部 格差・貧困の今(「人の命を財源で語るな!」パナマ文書と「貧困」;「Save the 中年!」と各政党への公開質問状 ほか)
著者等紹介
雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。以来、「生きづらさ」についての著作を発表する一方、イラクや北朝鮮への渡航を重ねる。06年からは新自由主義のもと、不安定さを強いられる人々「プレカリアート」問題に取り組み、取材、執筆、運動中。メディアなどでも積極的に発言。3・11以降は脱原発運動にも取り組む。07年に出版した『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)はJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
42
命知らずな雨宮さん。やっぱり過激。この国はどこへ行くのか。2017/08/21
しゃが
35
月刊誌の3年間の連載がベース。以前貧困問題で湯浅さんとともに脚光を浴びていた雨宮さんはその後、格差・脱原発や戦争反対などにも活動の場とし、現状の中から<不透明な未来>への思いを綴っているが、具体的な展望のようなものがなかった。湯浅さんがあの頃「すべり台社会」と表していたが、今や日本社会は「ジェットコースター社会」になってしまったのかもしれない。自衛隊の人びとのこれからや消息不明の安田さんが案じられる。2017/09/08
ロア
23
いま日本にはこんな問題もあるんだねーと、あらためて知るにはいいのかな。だけど…なんだろう。このモヤモヤした読後感は。。。リア充な誰かのブログを読んでるような感じでした。2017/09/08
amanon
2
ヘイトやネトウヨは他国の人達と共闘することができないが、生きづらさを感じ、グローバリズムや格差社会、戦争に反対する人達は他国の人達と結びつき、共に声を上げることができる…そのことに希望が見えた気がした。それでも現実はひたすらに重く暗い。そんな中で少しずつではあるが、その現実を変えようとする人達の姿に胸を打たれる。ただ、あれだけの人達が叫んだ「安倍やめろ」の声を安倍信者にどう響いたのか?が妙に気になる。というか、全く響かなかったのだろう。ロスジェネが40代に至ったという事実の重さ。日本は一体どうなるのか?2020/11/29
しまちゃん
2
貧困、テロに関係する世間一般に知られていない事実の数々について問題提起してくれる一冊です。「よど号グループ」の子どもたち、1970年、日航機をハイジャックして北朝鮮に渡った赤軍派メンバーの子どもたちには国籍かなく、どんな人生を送って来たのか?貧困により大学へ行くことが困難な日本、対して給付制の奨学金や補助制度が充実している外国諸国。麻薬やギャンブル中毒についても病気という視点から問題を考えています。多くの人に読んでもらいたいです!2017/12/31