内容説明
「凱風館」への道、内田樹邸「凱風館」(道場兼住宅)を設計した建築家・光嶋裕介のドローイング集。旅のスケッチと地平線で続く記憶の風景はやがて処女作「凱風館」へと繋がる。
目次
ink on paper
サントリーニ島
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂
サン・マルコ寺院
大聖堂
サヴォア邸
聖シュテファン大聖堂
ロンシャンの礼拝堂
ヴィトラ美術館
ビルバオ・グッゲンハイム美術館〔ほか〕
著者等紹介
光嶋裕介[コウシマユウスケ]
1979米国ニュージャージー州生まれ。1987‐95奈良(小学校)(‐92)/カナダ、トロント(中学校)(‐94)/イギリス、マンチェスター(中学校)(‐95)。1998早稲田大学本庄高等学院卒業。2002早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004早稲田大学大学院修士課程建築学専攻卒業(石山修武研究室)。2004‐08ザウアブルッフ・ハットン・アーキテクツ(ベルリン)勤務。2008ドイツより帰国し、光嶋裕介建築設計事務所設立。2010‐桑沢デザイン研究所非常勤講師。2011‐12日本大学短期大学部非常勤講師。2012‐首都大学東京都市環境学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
82
私は今まで静止した絵の中に何か超越的な神秘を見出そうとしてきた。だがここにあるのは一本一本の線を丹念に描く時間であり、神秘よりも日常に近い。ヨーロッパを旅した時のスケッチもよいが、Connected Borders 2007という横長の20頁を超える絵は、著者の記憶にある建築が集まってお祭りを始めたかのように賑やかだ。やがて線は重力を無視して空中に広がる。まるで増殖しながら生命を受け継いでいく細胞のよう。周りの広い空白は未来への可能性を感じさせる。見る~描く~読むという時間にかけられた橋のようにも思えた。2019/05/31
袖崎いたる
3
若い。語ってる言葉がどうにも若い。作品や制作行為がどういうものかを語りたい志向が強いのかもしれない。どうにも秀才学生の作品集とその自註といった気配がある。とはいえ素敵ではある。2021/10/23
影法師
2
う~ん。まぁ、悪かないけどなぁ。う~む2013/02/17
Fumiaki Kobayashi
0
とても綺麗なドローイング集。好きなタッチの書き方だった。そして、馬場さんと同じ石山研と判明。2014/07/20
枕流だった人
0
市川市2013/10/13