働かざるもの、飢えるべからず。―ベーシック・インカムと社会相続で作り出す「痛くない社会」

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784904507391
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

目次

第1部 「痛くない社会」への方法序説(なぜいま、貧困があるのか;社会相続という決定弾;所有から利用へ;労働2.0 ほか)
第2部 理想の社会をめぐって―対談アルボムッレ・スマナサーラ(全人類が悟るとき;だれもが幸福を勘違いしている;資本主義の未来;お金の本質 ほか)

著者等紹介

小飼弾[コガイダン]
1969年生まれ。ブロガー/プログラマー/投資家。カリフォルニア大学バークレー校中退。1996年ディーエイエヌ有限会社設立、1999年オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)のCTO(取締役最高技術責任者)を務めた。2001年再びディーエイエヌ有限会社代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

28
生きていく上で最低限度の金額を国が直接国民に手渡すベーシックインカム。特徴は次の通り。1.「こども手当」を拡大した「こどもおとな手当」2.制度が複雑な既存の年金保険、医療保険、失業保険と違って機械的に国民全員に支給するため行政コストが安上がり。3.「食うために働く」というインセンティブが弱くなるから、個々労働者が自分の好きなことをやりだし、価値創造的仕事に従事しやすくなる。4.ベーシックインカムの財源は税率100%の相続税。墓にお金は持っていけない生きているうちに使ってくれという考え方2012/09/05

松本直哉

13
ベーシック・インカムについてもっと知りたいと思って読んだ。全員への無条件の均等な給付には賛否両論あるが、富を偏在させて死蔵させるよりも分配して使用するほうが、結果的に富者にとっても有利である理由が、経済音痴の私にもよくわかるように書いてある。一定数の働かない人がいることが必要という指摘にもうなずく。本当の意味で働いている人間などひとりもいない。奪っているだけだ。農夫さえも、大地から奪うに過ぎない。収奪することなしに人は生きていけない。働かざるもの食うべからずと言える人はひとりもいない。哲学的な経済学。2015/04/23

はすのこ

8
ありがたい対談だし、納得だし、名著なんだが、異常に疲れる1冊でもある。2016/02/09

トダ―・オートマタ

6
再読。本書はベーシックインカムの本みたいなもの。個人的にはだいたい同意できる。ただ、「働かないといけない」という日本人には同意しにくい内容だと思う。これの問題は「働く人がいなくなる」ではなく「働く職種に偏りができる」ということだと思う。あとエネルギーについて太陽光発電を提案しているがそこまでまかなえるとは思えない。それに、移民を含む外国との関係を少し楽観的に見ていると思う。2章の対談は少し蛇足のように思える。2011/09/01

みんと

5
お金持ち、貧乏人が二極化している日本社会で、貧困の生まれるメカニズムを考え、どうしたら効率良くお金が回り、この血行不良状態を改善できるのかを小飼弾氏が斬新で小気味良い考えを提言している。お金だって土地だって社会の中で還流させればよいという、そのシステムは面白い。お金持ちが集めたものが社会に還元されてゆけば、煩雑な相続の手続き等もスムーズにゆくのでは。実際、作られるわけはないが、ベーシック・インカム庁のような再配分を行う機関なんてすごい発想力である。2010/01/04

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