サンガ新書
脱・排除社会―人が、人らしく生きられる社会にするために

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  • サイズ 新書判/ページ数 176p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784904507377
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0236

内容説明

非正規雇用の増大、それに伴う貧困層の拡大は、労働問題にとどまらず、「この国をどうするのか」「日本という共同体をどうするのか」という問題でもある。二〇〇八年末から二〇〇九年正月にかけて開設された「年越し派遣村」が、平和な茶の間に映像として届けたものとは、そういう問いかけであった。日本社会の先細りにSTOPをかけ、誰もが普通に働き、普通に家族を形成し、普通に生きていける社会にしていくために、今、何をしなければいけないのか?ともに「年越し派遣村」に取り組んだ湯浅誠氏と関根秀一郎氏が、貧困を生み出す「排除社会」の連鎖を断ち切るための道を探る。

目次

第1章 今、この国は―貧困の現場から(トータルな社会の形としての貧困;貧困を生み出す五重の排除 ほか)
第2章 日本人のDNAとして刷り込まれた自己責任論(椅子取りゲームに見る自己責任論の視点;法規制での縛りが必要 ほか)
第3章 “年越し派遣村”が問いかけたもの、残したもの(折込済みだった、野宿者との共同;本当にやるの? ほか)
第4章 Yes We Can「我々はできる」を信じて(登録型派遣を許してしまったところに問題が;“セーフティーネットお荷物論”をどう転換するか ほか)

著者等紹介

湯浅誠[ユアサマコト]
反貧困ネットワーク事務局長。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長など。1969年東京生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。1995年から野宿者(ホームレス)支援活動に取り組む

関根秀一郎[セキネシュウイチロウ]
派遣ユニオン書記長。1964年東京生まれ。中央大学付属高校卒、岩手大学中退。労働関係専門誌記者、東京ユニオン書記長、同執行委員長を経て、2005年に派遣ユニオン結成。非正規労働者の権利向上、生存権を守る活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

2
派遣業をはじめとする昨今の社会に対する批判書.すべての人には同じ権利があるのだから,それが守られていない社会は間違っている.だからこそ,派遣村のような形で救うことは正しい,と主張している.2010/07/11

mercury

0
日雇派遣、偽装請負、貧困ビジネスの何が問題なのかがよく判った。また、今まで感じていた自己責任論への違和感の理由が人には説明できないが私自身の中では納得することができた。2010/01/14

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