内容説明
本屋「Title」店主が選んだ大切な本。画家はその魂をすくいとるように絵を描きました。絵と文で本を旅する四十景。
目次
1(『旅をする木』(星野道夫)
『ミラノ 霧の風景』(須賀敦子)
『よいひかり』(三角みづ紀) ほか)
2(『フラニーとゾーイー』(J.D.サリンジャー)
「犬を連れた奥さん」『かわいい女・犬を連れた奥さん』(チェーホフ)
『城』(カフカ) ほか)
3(『パタゴニア』(ブルース・チャトウィン)
『さようなら、ギャングたち』(高橋源一郎)
『方丈記』(鴨長明) ほか)
著者等紹介
辻山良雄[ツジヤマヨシオ]
1972年兵庫県生まれ。書店「リブロ」勤務を経て、2016年1月、東京・荻窪に本屋とカフェとギャラリーの店「Title」をオープン。新聞や雑誌などでの書評、カフェや美術館のブックセレクションも手掛ける
nakaban[NAKABAN]
1974年広島県生まれ。画家。旅と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、イラストレーション、絵本、文章、映像作品を発表する。新潮社『とんぼの本』や辻山良雄氏の本屋「Title」のロゴマークを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おか
47
去年のクリスマスに孫達に贈った本の中の一冊。高校一年で只今 勉強に夢中な女の子、本来は本が大好きで 昔ババが贈った本を何度も読む子なのだが、今は勉強に忙しくて、、、本好きのババとしては方程式覚えるより 本読んだ方が人間として成長するのでは と思うのだが、、、荻窪にある本屋とカフェとギャラリーの店「Title」の店主が絵と共に贈る本の推薦本。これに惹かれたのは 表紙絵は星野道夫さんの『旅をする木』の一節を絵にしているが それがとてもマッチしていて 心を揺さぶる。今の時期に贈れて良かったと自画自賛している2022/01/11
けんとまん1007
34
ことばは、どこからやって来るのだろう?一冊の本と一枚の絵っとのコラボレーション。自分なりに、イメージが合うもの、そうでないものはある。だからいいのだと思う。本はよく読むほうだと思うし、濫読でもある。でも、初めて知った作家の方がとても多いので、読んでみようかと思う。2020/05/24
ココロココ
20
「Title」の店主が本を読んだ印象を絵にした展覧会を開き、その作品を本にした。絵は、nakabanさん。いくつか積んでいる作品が紹介されていたので、読みたくなった。作品に対する愛情が伝わってくる。2019/03/03
チェアー
17
本のガイドブックと言うより、本に寄せたエッセイ集、画文集といった感じ。。本からインスパイアされた辻山さんの個人的な体験が本の文章と絡み合い、一つの新たな世界を作る。nakaban の青っぽい絵は言葉が生まれる前の、言葉を孕んだ風景のよう。2019/03/05
阿部義彦
17
ブックスtitle店主の辻山さんが本を紹介して、その本から感じた景色をnakabanさんが絵にしてます。元々はtitleでのイベントが始まりですがそれをナナロク社のお二人が働きかけてこの様な素敵な本になりました。イラスト、本文からの抜粋した何気ない言葉、それから感じられた辻山さんの雑感とか感想の様な短文、この三つで構成されてます。全40本の物語、クラシックが多いですがそこに、高橋源一郎さんや今村夏子さんなどいかにもな現役作家が混じっています。兎に角イラストも素晴らしく所有したくなる本です。2018/12/28