出版社内容情報
悲しみを通じてしか見えてこないものが、
この世には存在する。
注目の批評家・若松英輔がたどりついた、
悲しみの奥深い力。
注目の批評家・若松英輔が日経新聞で連載した人気エッセイが一冊になりました。
ひがしちかの装画による、6種類のカバーと9種類の表紙。
あざやかな感情のうねりを表現した、心に沁みいく美しい一冊です。
プロフィール
若松英輔(わかまつ・えいすけ)
批評家。1968 年(昭和43年)新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。「越知保夫とその時代 求道の文学」で第14回三田文学新人賞受賞。
著書に『井筒俊彦 叡知の哲学』『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』『池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー)、『吉満義彦 詩と天使の形而上学』『内村鑑三をよむ』(岩波書店)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』(河出書房新社)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)などがある。
内容説明
悲しみを通じてしか見えてこないものが、この世には存在する。涙は、必ずしも頬を伝うとは限らない。悲しみが極まったとき、涙は涸れることがある。深い悲しみのなか、勇気をふりしぼって生きている人は皆、見えない涙が胸を流れることを知っている。人生には悲しみを通じてしか開かない扉がある。悲しむ者は、新しい生の幕開けに立ち会っているのかもしれない。耳をすます、小さな声で勇気と希望に語りかける、二十五編のエッセイ。
目次
悲しみの秘義
見えないことの確かさ
低くて濃密な場所
底知れぬ「無知」
眠れない夜の対話
彼方の世界へ届く歌
勇気とは何か
原氏喜の小さな手帳
師について
覚悟の発見〔ほか〕
著者等紹介
若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家。1968年(昭和43年)新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。「越知保夫とその時代求道の文学」で第14回三田文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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