内容説明
施主の希望は「合気道の道場と能舞台のある武家屋敷みたいな家」。独立したての新人建築家が挑んだ内田樹邸「凱風館」竣工までの物語。
目次
はじめての依頼
施主との出会い
「イメージは武家屋敷」
水晶のような家
初めてのプレゼン
フォルコラ―ヴェネチアで見つけた宝物
命名『凱風館』
建築家は指揮者
美山町・小林直人さんの杉
国産の木で家を建てるということ〔ほか〕
著者等紹介
光嶋裕介[コウシマユウスケ]
1979年、米ニュージャージー州に生まれ、トロント、マンチェスターで少年期を過ごす。早稲田大学理工学部建築科で石山修武に師事。大学院修了後、独ベルリンの建築事務所ザウアブルッフ・ハットン・アーキテクツに4年間勤務。2008年に帰国し、光嶋裕介建築設計事務所を主宰。桑沢デザイン研究所非常勤講師、2012年より首都大学東京助教。凱風館の設計によりSD REVIEW 2012に入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マッピー
18
施主は大学教授で武道家の内田樹氏。家のコンセプトはかなり明快。そして、空間ごとの壁や柱、屋根の形すらそれぞれにデザインされ、そしてまた集合体としての統一感もあり。 ゼロから物を創り出していくわくわく感。そして、施主や大勢の職人たちとコミュニケーションを取りながら意見をすり合わせ、より良いものをつくりあげていこうとする意気込み。読んでいてこちらもわくわくしました。何度も間取りと断面図と写真を見くらべて、ほほう、ここがこうなるのかと読みこんでいくため時間はかかりましたが、大変面白かったです。2022/03/29
shootingstar5
6
建築家の光島さんの日本独立後の仕事の様子が楽しそうで羨ましくもあり参考にしたい。私も好きな事を本気でして、生きていきたい。2014/09/12
ganesha
3
米出身独修行の建築家の独立後初仕事、内田樹の合気道道場兼能舞台兼自宅の竣工までをまとめた一冊。ほぼ日連載の書籍化。著者と施主と井上雄彦の鼎談あり。ポルトでアルヴァロ・シザ設計のセラルヴィッシュ美術館に感銘を受けシザ本人に会いに行ったこと、テキスタイルデザイナーコーディネーターの安東陽子氏の感覚が印象に残った。マラソン良いな。2023/11/09
エドバーグ
2
自慢話に終始していますが、内田樹ファンとしては裏情報が取得でき結構満足。プラス井上雄彦ファンとしも満足。2018/12/05
一郎
1
施主側の本と設計者側からの本1つの建築物に2冊の本 なかなかみることのできない組み合わせで楽しめた 2014/05/08