現代の超克―本当の「読む」を取り戻す

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903908540
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

出版社内容情報

【内容】

現代日本の混迷を救うため、
気鋭の政治哲学者、批評家の二人が挑んだ、全身全霊の対話。

柳宗悦、ガンディー、小林秀雄、福田恆存、『近代の超克』...
今こそ、名著の声を聴け!

この本をめぐる私たちの対話から浮かび上がってきたのは、神の問題、霊性、科学や歴史の問題という、日本人が近代に置き去りにしてきてしまったものたちでした。そしてそれらは、iPSの技術や原発の問題など現代的なさまざまな問題と、分かちがたく結びついています。近代を「読む」とは、置き去りにしてきたことをもう一度捉え直すことであり、そこを読み解くことができなければ、現代的な問題を解くこともまたできないのです。
――プロローグより――

本書で「読む」主な本
『南無阿弥陀仏』『新編 美の法門』(柳宗悦)
『ガンディー 獄中からの手紙』(ガンディー)
『モオツァルト・無常という事』(小林秀雄)
『人間・この劇的なるもの』(福田恆存)
『近代の超克』(河上徹太郎、西谷啓治、鈴木成高、吉満義彦ほか)

【著者情報】

中島岳志・若松英輔(なかじま・たけし、わかまつ・えいすけ)

中島岳志(なかじま・たけし)
1975年、大阪府生まれ。北海道大学大学院法学研究科准教授。大阪外国語大学でヒンディー語を専攻。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。専門は南アジア地域研究、近代思想史。著書に、『中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社、大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞)、『秋葉原事件―加藤智大の軌跡』(朝日文庫)、『血盟団事件』(文藝春秋)、『アジア主義 ―その先の近代へ』(潮出版社)等多数。

若松英輔(わかまつ・えいすけ)
1968年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、思想家。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞受賞。著書に、『井筒俊彦―叡知の哲学』( 慶應義塾大学出版会)、『魂にふれる―大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『岡倉天心「茶の本」を読む』(岩波現代文庫)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』(以上、河出書房新社)等多数。

【目次】

プロローグ
第一章 民衆と美 柳宗悦『南無阿弥陀仏』『美の法門』を読む
 民衆と「ことば」
 民の力
 美と宗教、そして政治
 個であることと伝統

第二章 近代と政治 ~『ガンディー 獄中からの手紙』を読む~
 ダルマとトポス
 愛と罪
 死者のデモクラシー
 積極的な受け身

第三章 「死者」を生きる ~小林秀雄と福田恆存を読む~
 W『モオツァルト・無常という事』
 N『人間・この劇的なるもの』
 N・W「死者」を生きる

第四章 近代の問い ~『近代の超克』を読む~
 神の問題
 霊性の問題
 科学の問題
 歴史の問題

あとがき

内容説明

現代日本の混迷を救うため、気鋭の政治哲学者、批評家の二人が試みた、全身全霊の対話。

目次

第1章 民衆と美―柳宗悦『南無阿弥陀仏』『美の法門』を読む(民衆と「ことば」;民の力;美と宗教、そして政治;個であることと伝統)
第2章 近代と政治―『ガンディー 獄中からの手紙』を読む(ダルマとトポス;愛と罪;死者のデモクラシー;積極的な受け身)
第3章 「死者」を生きる―小林秀雄と福田恆存を読む(『モオツァルト・無常という事』;『人間・この劇的なるもの』;「死者」を生きる)
第4章 近代の問い―『近代の超克』を読む(神の問題;霊性の問題;科学の問題;歴史の問題)

著者等紹介

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年、大阪府生まれ。北海道大学大学院法学研究科准教授。大阪外国語大学でヒンディー語を専攻。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。専門は南アジア地域研究、近代思想史。著書に、『中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社、大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞)等多数

若松英輔[ワカマツエイスケ]
1968年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、思想家。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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marco

44
副題にある「本当の『読む』を取り戻す」とは、なんと大仰な! と思いつつ読み始めた。小林秀雄を除き、本書に登場する、柳宗悦、ガンディー、福田恆存の著作、そして、『近代の超克』を僕は読んだことがない。どれも歯が立ちそうにない。でも、中島岳志、若松英輔のふたりに触発され、「読む」行為を始めようとしている。2015/01/29

壱萬弐仟縁

28
民衆のものを民衆の手に取り戻すことが柳の根本問題(17頁)。法然、親鸞は民衆のなかに生きた、生きようとした宗教者(25頁)。空海も綜芸種智院だし。もともと価値とは絶対的なものの顕われを意味し、永遠を結びつく何ものかを表現するときに用いる(32頁)。無縁とは限定された有縁を超えた無限の縁の中に自己を置くこと(38頁)。ガンディーも衆愚を許さず、非暴力は個によって生れ、実践、他者との結束を生むことを知っていた (61頁)。多様な読みを可能とする柳の『南無阿弥陀仏』(65頁)。2015/07/23

nbhd

14
感動というのか何というのか、うまく言えない。僕にとっては、2016いまいちばん気になっている2人なのだけど、2人とも、宗教のもうひとつ高次に「宗教意識」あるいは「霊性」といったものを当たり前のように掲げて話をすすめていくので、ある面で薄ら怖く、またある面でヘンに心地のよい読書だった。そんな2人が柳宗悦、ガンディー、小林秀雄、福田恆存、「近代の超克」論文などについてあれこれ語っている。これからしばらくは「近代」について考えていこうと思っている現状、いろいろと勉強して、またここに戻って来ようとおもう一冊だ。2016/10/01

koji

11
2015年も日本人論を追いかけます。1月2日のEテレ「100分de日本人論」を皮切りに、「戦後史証言プロジェクト」を見続け、先月は「経済行動と宗教」、「東京自叙伝」を読み、そして本書に至りました。本書で語られている中で、とりわけ印象深いのは、①賠償金で片を付けた水俣病に「それでは真の解決にならない」と立ち上がった石牟礼道子の思想を3.11後の思想的総括をしないまま復興が進むことと対比させた深い視座、②義満が「近代の超克」で語った霊性、無の思想の深遠さです。死者を語る本書の前で、私はただ沈黙するのみです。2015/02/03

Haruka Fukuhara

10
あまり期待しないで手に取ったけどとても面白かった。死者は概念ではない。(あれこれ書いてみたけど恥ずかしくなって消してしまった)2017/09/30

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