出版社内容情報
【内容】
現代日本の混迷を救うため、
気鋭の政治哲学者、批評家の二人が挑んだ、全身全霊の対話。
柳宗悦、ガンディー、小林秀雄、福田恆存、『近代の超克』...
今こそ、名著の声を聴け!
この本をめぐる私たちの対話から浮かび上がってきたのは、神の問題、霊性、科学や歴史の問題という、日本人が近代に置き去りにしてきてしまったものたちでした。そしてそれらは、iPSの技術や原発の問題など現代的なさまざまな問題と、分かちがたく結びついています。近代を「読む」とは、置き去りにしてきたことをもう一度捉え直すことであり、そこを読み解くことができなければ、現代的な問題を解くこともまたできないのです。
――プロローグより――
本書で「読む」主な本
『南無阿弥陀仏』『新編 美の法門』(柳宗悦)
『ガンディー 獄中からの手紙』(ガンディー)
『モオツァルト・無常という事』(小林秀雄)
『人間・この劇的なるもの』(福田恆存)
『近代の超克』(河上徹太郎、西谷啓治、鈴木成高、吉満義彦ほか)
【著者情報】
中島岳志・若松英輔(なかじま・たけし、わかまつ・えいすけ)
中島岳志(なかじま・たけし)
1975年、大阪府生まれ。北海道大学大学院法学研究科准教授。大阪外国語大学でヒンディー語を専攻。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。専門は南アジア地域研究、近代思想史。著書に、『中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社、大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞)、『秋葉原事件―加藤智大の軌跡』(朝日文庫)、『血盟団事件』(文藝春秋)、『アジア主義 ―その先の近代へ』(潮出版社)等多数。
若松英輔(わかまつ・えいすけ)
1968年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、思想家。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞受賞。著書に、『井筒俊彦―叡知の哲学』( 慶應義塾大学出版会)、『魂にふれる―大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『岡倉天心「茶の本」を読む』(岩波現代文庫)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』(以上、河出書房新社)等多数。
【目次】
プロローグ
第一章 民衆と美 柳宗悦『南無阿弥陀仏』『美の法門』を読む
民衆と「ことば」
民の力
美と宗教、そして政治
個であることと伝統
第二章 近代と政治 ~『ガンディー 獄中からの手紙』を読む~
ダルマとトポス
愛と罪
死者のデモクラシー
積極的な受け身
第三章 「死者」を生きる ~小林秀雄と福田恆存を読む~
W『モオツァルト・無常という事』
N『人間・この劇的なるもの』
N・W「死者」を生きる
第四章 近代の問い ~『近代の超克』を読む~
神の問題
霊性の問題
科学の問題
歴史の問題
あとがき
内容説明
現代日本の混迷を救うため、気鋭の政治哲学者、批評家の二人が試みた、全身全霊の対話。
目次
第1章 民衆と美―柳宗悦『南無阿弥陀仏』『美の法門』を読む(民衆と「ことば」;民の力;美と宗教、そして政治;個であることと伝統)
第2章 近代と政治―『ガンディー 獄中からの手紙』を読む(ダルマとトポス;愛と罪;死者のデモクラシー;積極的な受け身)
第3章 「死者」を生きる―小林秀雄と福田恆存を読む(『モオツァルト・無常という事』;『人間・この劇的なるもの』;「死者」を生きる)
第4章 近代の問い―『近代の超克』を読む(神の問題;霊性の問題;科学の問題;歴史の問題)
著者等紹介
中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年、大阪府生まれ。北海道大学大学院法学研究科准教授。大阪外国語大学でヒンディー語を専攻。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。専門は南アジア地域研究、近代思想史。著書に、『中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社、大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞)等多数
若松英輔[ワカマツエイスケ]
1968年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、思想家。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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