街場の中国論

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903908007
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0095

内容説明

反日運動も、文化大革命も、常識的に考えましょ。予備知識なしで読み始められるなるほど!の10講義。日中関係の見方がまるで変わる。

目次

第1講 チャイナ・リスク―誰が十三億人を統治できるのか?
第2講 中国の「脱亜入欧」―どうしてホワイトハウスは首相の靖国参拝を止めないのか?
第3講 中華思想―ナショナリズムではない自民族中心主義
第4講 もしもアヘン戦争がなかったなら―日中の近代化比較
第5講 文化大革命―無責任な言説を思い出す
第6講 東西の文化交流―ファンタジーがもたらしたもの
第7講 中国の環境問題―このままなら破局?
第8講 台湾―重要な外交カードなのに…
第9講 中国の愛国教育―やっぱり記憶にない
第10講 留日学生に見る愛国ナショナリズム―人類館問題をめぐって

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程を中退後、同大学人文学部助手などを経て、現在は神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

18
動物は次のように分類される。(a)皇帝の所有に属するもの(b)芳香のするもの(c)家畜(d)乳を出す豚(e)人魚(f)架空のもの(g)放し飼いの犬(h)この分類そのものに含まれているもの(i)狂人のように暴れるもの(j)数えることのできぬもの(k)ラクダの毛でできた細筆で描かれるもの(l)その他(m)たったいま壷を割ったもの(n)遠くから見ると蠅に似ているもの2014/02/09

mejiro

9
特別な情報源がなくても一般的な情報を使って現状を分析できて、論理的に考えることで普遍的な答えが導き出せる。その道理を見出すには歴史の理解が欠かせないとわかる。博識と柔軟な思考からなる著者の解説は、安楽椅子探偵の鮮やかな推理にも似てスリリングだった。今でも通用する内容があとがきの自信を裏付ける。中華思想の説明がわかりやすかった。違いを理解し認めるのは大切だと思った。2015/02/28

晴れ女のMoeco

9
一般人が分かるように、歴史を踏まえた上で、中国が論じられている。中華思想には全くいいイメージがなかったが、確かにこういうグラデーションの白黒はっきりつけない思想も必要なのかもね。興味深かったのは、日本の藩制度は、リスクヘッジという観点で優れた政治制度ということ。文革の章を読み、やはりマスコミの報道をすべて鵜呑みにしてはいけないな、と再認識したり。しかし北朝鮮の崩壊は、中国韓国は望んでいないのでは?と疑問。2010/12/11

Levi

6
中国問題が気になって読んでみました。習った歴史やニュースで報じられる日中関係は点だったのが、このようにまとまると線になって分かりやすいです。そして中華思想の話も興味深い。内田先生って喫緊や開闢など最近では見かけない言葉をたくさん使われますね。2010/10/31

現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

4
本当は増補版が読みたかったが仕方ない(笑)。中国に対してたくさん誤解している自分に気付かされた。この本はまた読み返したい。2011/10/04

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