敗戦国ニッポンの記録〈上巻〉―米国国立公文書館所蔵写真集

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  • サイズ B5判/ページ数 159p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784903870229
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0021

内容説明

惨憺たる敗戦ニッポンを想起すると、どうやってその廃墟から立ち上がり、世界史にも稀な経済大国として復興、平和国家建設ができたのか。ほとんど奇跡と思いたくなる。が、決して奇跡でも夢物語でもなく、それは現実であった。日本人はほんとうによく働き、頑張ったのである。この写真集にはそうしたわれら日本人の国家再建復興のための奮闘の原点がある。

目次

第1章 焦土と化した我が祖国・ニッポン(東京;広島・長崎;仙台;前橋;横浜;平塚;大阪;神戸・岡山)
第2章 再生への出発点―復員・引き揚げ(復員;無言の帰宅;引き揚げ;帰還を求めて;野戦病院)
第3章 昭和天皇とマッカーサー(昭和天皇;マッカーサー;皇族)
第4章 進駐軍が出会った戦後ニッポン(GIのいる風景;子どもたちとのふれあい;買い物を楽しむ;休暇;MP(Military Police)
進駐軍の家族
視察・調査
救援活動
GHQ専用列車
ある結婚式
占領期以降)
第5章 降伏調印式と軍事裁判(降伏調印式;東京裁判;横浜裁判;マニラ戦犯裁判)

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930(昭和5)年、東京・向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』の編集長を歴任。出版局長、取締役専務などを経て退社、執筆業に専念する。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞受賞。『日本のいちばん長い日』『ノモンハンの夏』(山本七平賞)『昭和史』戦前篇・戦後篇(毎日出版文化賞特別賞)など、昭和史研究者として著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうすけ

19
占領下日本を米兵が撮った写真集。プロパガンダ的要素のある記録なので、闇市やパンパンなどは映っておらず、肩透かし。日本で軍国主義を信奉した日本兵が、シベリア抑留により共産主義に染まり、引き揚げ後アメリカの民主主義を受け入れていくという、人間の底知れなさが不気味に感じる…。2021/08/03

Wisteria

8
第二次世界大戦に関する書籍は毎月何かしら読んでいる。そうすると想像だけではなく、当時の様子が知りたくなる。こういった写真の数々は本当に貴重な資料だと感じた。GIと日本人の子供達の写真のコメントで、アメリカ本国向けのヤラセの可能性に触れられていて、そういうのもいっぱいあるんだろうなと思った。選ばれた写真の意図を推し量ろうとすると疑心暗鬼になるけれど、それも含めて考える必要もあるだろう。2017/05/12

Gen Kato

3
当時の映画などではしばしば見る、よく知る街の信じがたいまでの「なにもない」姿… 被写体となった当時の人がカメラに返す視線もつらい。子供たちが向ける邪気もない視線も、痛い。2015/07/01

zx-sho2

1
J-★3〜アメリカ占領軍のカメラから見た「敗戦後のニッポン」〜舞鶴の引揚施設に設置された看板:皆さまようこそお帰りになりました。〜故国の緑はすがすがしく 爽やかな風が田の面を吹いています。日本は新しく生まれかわって明るい平和な国として世界の仲間入りをしようとつとめています。〜どうぞ皆さま 懐かしいわが家へお帰りになりましたら 皆んなと一緒に手をたづさえて立派な村を作って下さい。2015/08/24

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