内容説明
夫婦は同時には死ねない。９５歳、独り残った私は、今、２０億円欲しい！すべての日本人に問う―「人間はどう生きるべきか」。９５歳の「遺言」。
目次
第１章 人は“老い”ない（英会話の時間；人は“老人”にならない ほか）
第２章 家とは、家族とは、夫婦とは何か（もろくはかない「家」；熟年離婚 ほか）
第３章 いかに食べ、いかに生きるか（真面目にやっていればいい；人は裏切る生きもの ほか）
第４章 からだのなかを通過したものを信じる（教育の崩壊；先生を誇る ほか）
著者等紹介
新藤兼人［シンドウカネト］
シナリオライター、映画監督。１９１２（明治４５）年広島県に生まれる。１９４２（昭和１７）年シナリオライターを志し、溝口健二に師事。その後、松竹を経て１９５０（昭和２５）年、近代映画協会を設立。１９５１（昭和２６）年、初の監督作品となる「愛妻物語」で、のちの妻乙羽信子と出会う。２００２（平成１４）年文化勲章受章（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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うちこ
4
90代になってから、自ら実際になってみて感じる老人のマインドは若い頃に想像していたのと違ったとその欲について正直に語られています。 いま動画とスマホの普及でテレビがダメになったと言われるのと同じように、テレビの普及で映画が斜陽産業になったという見かたに対し、「多くの映画人はタガがはずれて、ベテランという名のニセモノのプロ発生していた」と語り、そもそもダメになっていたと語ります。 序盤の時点で「じつは老人になると、メドになるものが少なくなる」という現実の見つめかたをされているのも印象的でした。2023/07/16
メルセ・ひすい
0
9. 16 音羽信子が後妻。 結婚三回 真面目に生きたひと・・・ 100歳まで現役か・・ 生きている限り、仕事をして生きぬきたい…。常に人間を描き続けてきた映画監督が語る「人」とは、「老い」を生きる「勇気」とは。９５歳の現役最高齢監督の言葉に、現代人が忘れかけていた「生2007/07/24
レンヌ
0
映像に携わってきた進藤兼人監督の生き様の話。 人間の愛や生や性の本質を描こうとしていた。自身も己の思うままに生きてきた人だった様子がこの本から窺われる。 1人の人間の中には、善と悪の矛盾する二つが棲みついている。そういう自分を理解する。ここが心に留まった。2023/11/30
