見えない人こそよくみえる―視覚障害者ガイドヘルプの手引き

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  • サイズ A5判/ページ数 110p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784903690957
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

内容説明

視覚障害者のガイドヘルプにとって本当に大事なこととは何か?利用者が実際に体験したガイドヘルパーの心ない言葉や行動、それによってさらされる危険。「世話をしてあげている」といった上から目線や、ガイドのテクニック不足で負わされたケガなどの実例をあげつつ、後半では手引きの考え方や基礎知識をNG集やQ&Aも使って分かりやすく解説。ガイドヘルパー、訓練士はじめ視覚障害関係者心備の書。

目次

第1章 ヒトミさんが語るガイドヘルパーあれこれ!
第2章 質問に答えて
第3章 視覚障害の理解と手引きの考え方
第4章 移動介助の基礎知識
第5章 ガイドヘルパー養成中のNG集(状況説明の巻)
第6章 視覚障害者の手引きQ&A

著者等紹介

速水基視子[ハヤミキミコ]
大阪市出身。1978年クローン病を発症。1985年網膜色素変性症と診断され、7年後、全盲となる。失明後、結婚、出産、育児の中、試行錯誤を繰り返しながらの生活となり、見えなくてもスムーズな生活が送れるよう、ワンポイント・アドバイスを盛り込んだ著書、『キミちゃんのえがお』を出版する。上記作品がドラマ化されるなど、テレビ、ラジオにも多数出演している。その後、自分自身の難病と失明を綴った『難病と視覚障害と宝物』を出版し、現在、「視覚障害の理解」や「キミちゃんの生活術」といったテーマで、講演活動をしている

速水洋[ハヤミヒロシ]
和歌山県新宮市出身。1979年東北福祉大学社会福祉学部卒、盲重複障害者の更生援護施設勤務。1981年白杖歩行訓練士となる。現在、大阪市身体障害者団体協議会で在宅視覚障害者の訪問指導員として勤務。ガイドヘルプの技術の向上を願い、「同行援護従業者養成研修」の講師や視覚障害に関する講演活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カヤ

2
視覚障害者のガイドヘルパーについて、ヘルパー利用者視点で書かれた話。わかりやすく軽快に書かれていて読みやすい。ガイドヘルパーという仕事を初めて知ったし、けっこうびっくりするマナー違反もあるけれど、電車や街中で困っていそうな視覚障害者に自分から声をかける時、思い込みや曖昧な説明をする可能性はありそうって気がつけた。ヘルパーだけじゃなく、どう声をかけたら不安や困惑を与えないかをわかりやすく伝える本だと思う。2016/03/17

ちもず

1
ガイドヘルパー利用者の視点からガイドヘルプのポイントを解説する。耳を疑うような実例からヘルプする時の注意点や心構えを説く。登場する失敗談は著者が知人から相談を受けて聞いた話。ヘルパーの行動から視覚障害者には人格が透けて見えている。本人の意向を聞くことが繰り返し登場した。ただの友人でもボランティアでもないので、ヘルパーは黒子に徹し、勝手な推測や押し付けで行動しないように、と。 どんな人でもプライバシーを守る必要があるし、人として敬意を持って接するべき。わざわざ書かれるってことはお察しですね…2022/03/30

あこぶ~

1
あー、やっぱり以前に読んでましたね。講座のネタにできるだけわかりやすそうな参考図書を、と思い借りたけど読み始めてすぐ既視感があり、初読のときよりずっと奥が深かった。そこそこ成長できてる、ってことかな(笑) 『アイマスク体験は専門の指導者がするべし』には激しく同意! 受講生だけでなく、資格を取ったばかりのヘルパーに伝えたいこと満載で期待どおりネタに使える本でした。 2019/02/23

おいchan

1
「ガイドヘルパー」と言う仕事の存在を初めて知りました。 視覚障害者の方達が出会ったガイドヘルパーとの体験談があまりにも酷く、驚きました。 私も思いやりのある人間を目指したい。又、無知で知らない事が多すぎる。と再確認させられました。2015/05/31

1
ガイドヘルパーの話が絵に描いたような嫌な奴ばかり。ヘルパーも私たちもなにをすべきか考え、相手の立場に立って考えるべき。あたりまえだけど。2014/01/09

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