内容説明
親の監視下でしか遊ぶことも行動することも許されない、アメリカの子どもたち。安全を求め親子へ家族へと閉じていくことで失われたものとは?海を渡り2人の男の子の子育てをする中から描かれた、現代アメリカの子どもとの暮らしをめぐる閉塞感。
目次
1 子どもとの暮らし
2 本当に危ないのか
3 いつからこんな時代になったのか
4 責任者出てこい
5 車社会
6 育児放棄か?
7 格差社会アメリカ
8 子どもを持つ家庭への影響
9 ミシェル・オバマ「レッツ・ムーブ」
10 似たような考え方の人を見つけた
11 代替案を探す
著者等紹介
谷口輝世子[タニグチキヨコ]
1971年生まれ。1994年京都教育大学卒業後、スポーツ紙でプロ野球を担当。1998年に渡米し、主に大リーグを取材。2001年よりフリーランス・ライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さとう
2
もう少し面白くなりそうなテーマなんだけどいまいち薄味で散漫。ブログならまあ分かるんだけど。2019/11/28
KTakahashi
1
そんな国だったのか,とうなってしまいました。自由の国アメリカの現実は厳しいのですね。2019/08/16
naoco
1
人口密度の問題が大きいように思う。日本は子どもが一人でいても誰かしらの目につく地域がアメリカよりはずっと多いと思うので。子どもたちだけで遊ばせてもろくなことしてないことも多いけど(うちの場合)、そこである種の社会性が身に付くと考えたら親のためにも子のためにも日本型の方がよいのかな。2011/12/26
ビシャカナ
0
アメリカで子どもを産み育てる日本人女性が感じた疑問、過剰なまでに子どもを保護し管理するアメリカ社会の不安病。それを社会構造や文化や歴史から理由を探ろうとする。日米文化比較論としても面白い。ただ著者は社会学の専門家でもない素人なので差し引いて考える必要はある。そしてなるべく角を立てないように持って回る文章だ。気苦労が伺える。それにしても自由の国アメリカが、下手をすると日本以上に規則だらけなのは驚いた。そしてそれを当のアメリカ人が苦に思っていないのも驚いた。これもアメリカ人気質か。自分はやはり日本がいい。2013/09/22