内容説明
2004年、アメリカの6歳になる重症重複障害の女の子に、両親の希望である医療介入が行われた―。1ホルモン大量投与で最終身長を制限する、2子宮摘出で生理と生理痛を取り除く、3初期乳房芽の摘出で乳房の生育を制限する―。「重症障害のある人は、その他の人と同じ尊厳には値しない」…新たな優生思想がじわじわと拡がるこの時代を象徴するものとしての「アシュリー・Xのケース」。これは私たちには関係のない海の向こうの事件では決してない。そして何より、アシュリー事件は、まだ終わっていない―。
目次
第1部 アシュリー・Xのケース(アシュリー事件とは;アシュリーに何が行われたのか;“アシュリー療法”の理由と目的 ほか)
第2部 アシュリー事件議論と展開(議論;WPAS調査報告書;K.E.J.事件とケイティ・ソープ事件 ほか)
第3部 アシュリー事件が意味するもの(その後の展開;アシュリー事件の周辺;アシュリー事件を考える)
著者等紹介
児玉真美[コダママミ]
1956年生まれ。2007年5月21日からブログ「Ashley事件から生命倫理を考える」。2008年2月から英語ブログMysteries and Questions Surrounding the Ashley X Case。2009年6月からウィルソン、ソブセイらのWhat Sorts of Peopleブログに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Maiラピ
Natsuko
活字の旅遊人
tellme0112
貧家ピー