アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代

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アシュリー事件―メディカル・コントロールと新・優生思想の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903690810
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0036

内容説明

2004年、アメリカの6歳になる重症重複障害の女の子に、両親の希望である医療介入が行われた―。1ホルモン大量投与で最終身長を制限する、2子宮摘出で生理と生理痛を取り除く、3初期乳房芽の摘出で乳房の生育を制限する―。「重症障害のある人は、その他の人と同じ尊厳には値しない」…新たな優生思想がじわじわと拡がるこの時代を象徴するものとしての「アシュリー・Xのケース」。これは私たちには関係のない海の向こうの事件では決してない。そして何より、アシュリー事件は、まだ終わっていない―。

目次

第1部 アシュリー・Xのケース(アシュリー事件とは;アシュリーに何が行われたのか;“アシュリー療法”の理由と目的 ほか)
第2部 アシュリー事件議論と展開(議論;WPAS調査報告書;K.E.J.事件とケイティ・ソープ事件 ほか)
第3部 アシュリー事件が意味するもの(その後の展開;アシュリー事件の周辺;アシュリー事件を考える)

著者等紹介

児玉真美[コダママミ]
1956年生まれ。2007年5月21日からブログ「Ashley事件から生命倫理を考える」。2008年2月から英語ブログMysteries and Questions Surrounding the Ashley X Case。2009年6月からウィルソン、ソブセイらのWhat Sorts of Peopleブログに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Maiラピ

31
2004年、アメリカの6歳になる重症重複障害の女の子アシュリーに、両親の希望で医療介入が行われた。1ホルモン大量投与で最終身長を制限、2子宮摘出で生理と生理痛を取り除く、3初期乳房芽の摘出で乳房の生育を制限。「重症障害者は、その他の人と同じ尊厳には値しない」・・・重症重複障害の子を持つ母である著者が『アシュリー事件』を通して医療倫理を、社会、権威、読者そして著者自身に問い、未来を憂う。私は尊厳死やリビング・ウィルには賛成だが、それさえも“新・優生思想・メディカル・コントロール”の潮流の一片だったとは慄然。2012/02/20

Natsuko

15
重度心身障害者の母である児玉さん著書2冊目。2007年にアメリカで起きた衝撃的な事件を調査し続けているそう。障害の重い娘を生涯家で看るために、薬剤により身長体重を抑制し、乳房と子宮の除去手術を行うことを親が強く要請し実行されたというもの。 さらに衝撃的なのは、非難の声はもちろんだが「うちも希望する」と声をあげた親御さんも多数いるという事実。介護しやすくなることで子供の生活の質があがる、妊娠のリスクがなくなる、外出させてあげられる…いまだに論議は続いている。答えは出ず考えさせられるとしか言えない。2020/07/19

活字の旅遊人

10
「事件」と名付けるならば、あるいは名付けた時点で、これは異常な話、ということになってしまう。しかし、周囲の人間が「幸せ」を望むことも、批判はできないだろう。周囲が「幸せ」を感じられない介護生活は、医学的介入を凌駕する虐待を生むかもしれない。著者も同じように介護を行う家族であることから、このような考察が可能になった。「アシュリー事件」までの状態に至らなくとも、同じ構造の問題は多く、日常に存在する。 それは誰のための行為?尊厳のために別の誰かが犠牲になる?おそらく唯一の正解はない。

tellme0112

9
予想以上に深かった。障害児・者の話かと思ったが、広かった。育児や介護どうする?家族でも利害が衝突するよね、と。医療倫理。胸に刺さる言葉多い。カメラ目線にきづく、鈴木出版の「ピーティ」&「わたしの中のわたし」を思い出した。衝撃的だったのは「最善の利益」が「尊厳」より後退だという表現。あらら、児童福祉法の「最善の利益」を宝物のように思っていたけど。論点のすり替え問題、政治家の答弁を思い出した。介護制度の介護外し予算も、倫理に関わる。尊厳を獲得せねばと。2018/01/13

貧家ピー

8
2004年 6歳の重症重複障害の女の子に施された医療介入の内容・経過詳細、反響、その後を詳しくまとめた。 ・ホルモン大量投与で身長制限 ・子宮摘出で生理と生理痛を取り除く ・乳房生育を制限する目的で初期乳房芽の摘出 第三者的な医療行為としての必要性検討はもっとなされるべきだっただろうし、尊厳という一般論で片づけるのも違うという感じを受ける、とても難しい事件。2019/11/20

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