内容説明
日本手話とろう文化の豊かな世界を語り、聴者の誤解・偏見・おせっかいを痛快に抉り、明日を担うろう児たちに限りなくあたたかい目を注ぐ…。メルマガ「ろう者の言語・文化・教育を考える」からの単行本化第2弾。
目次
1 手話で話し、手話で考え、手話で生きる―日本手話の豊かな世界(とんでも新しい手話;手話こそ世界語に? ほか)
2 「ことば」と「ことば」を繋ぐもの―通訳って?コミュニケーションって?(そもそも言語通訳って?;手話通訳をつければいいってもんじゃない! ほか)
3 ろう者が生きる世界―ろう文化、そのさまざまな形(テレビドラマの中のろう者;聞こえるようになりますよ ほか)
4 バイリンガルろう教育で行こう!―ろう児たちは今(自立するのが早いのはワケがある?;本物を見ないとわからないこともある ほか)
著者等紹介
木村晴美[キムラハルミ]
山口県生まれ。ろうの両親から生まれ育ったろう者。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科教官(1991年~)。NHK手話ニュース845の手話キャスターとして出演中(1995年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nazolove
14
ここまでろう者って奥深い世界だったのか、いまさら軽い気持ちで入り込んで若干後悔してしまった。 ただここまで批判的に書かれているともっと我々謙虚な気持ちで持って勉強しなければいけないのかな、なんて思ってしまった。(ただの言語の勉強と考えないで) 聞えない人全員が全員この本みたいに思ってる、じゃなくてこういうこと考えてる聞こえない人たちもいるんだよという気持ちで読んでいってほしいと思う。 手話関係で勉強している人たちはぜひ読んでもらいたい作品。2022/03/14
とも
8
図書館本 これを読んだ後に「なんやろなそれ?」を読めば良かった。2020/02/12
クロ
1
著者が主張している内容を「全てのろう者が考えていること」としてしまうのは危険だが、実際に手話を勉強していて同じ様なことを感じたり考えたりすることがしばしばある。ろう者が聴者に言えないことがつもり積もって、訳が分からなくなっているんだろうな。どうしたら良いんだろうか。2014/02/06
M Yamato
0
授業関連で。著者は常に斜に構えてるというか、とりあえず批判しまくってる感じ。 思えば今までの人生でろうの人と実際に対面したことはないし、見たことすらないかもしれない。でもそれはそういう世界と今まで縁がなかっただけ。2013/04/14
tuppo
0
本と言うほど練られた内容ではなく愚痴とか日記みたいなもの。耳が聞こえないってどんな気持ち?が知りたいなら他の本を読んだ方がいい。2012/10/02