貧困の概念―理解と応答のために

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  • サイズ B6判/ページ数 326,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903690261
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

内容説明

貧困とは何か。貧困に対して何がなされるべきか?―これまでのさまざまな定義・アプローチを整理し、主張の対立点や問題点をも指摘しつつ、人々がなぜ貧しいままなのか、そして私たちはどう応じるべきかを問う。福祉政策理論の第一人者による、貧困問題を考えるための本格的入門書。

目次

第1部 貧困を理解する
第2部 物質的必要としての貧困
第3部 経済的境遇としての貧困
第4部 貧困と社会関係
第5部 道徳的概念としての貧困
第6部 貧困の説明
第7部 貧困への応答

著者等紹介

スピッカー,ポール[スピッカー,ポール][Spicker,Paul]
1954年英国ニューキャッスル生まれ。オックスフォード大学卒業後、ロンドン大学(LSE)にて博士号取得。アバディーンのロバート・ゴードン大学公共政策学部で学部長(Grampian Chair)の役職とともに、公共政策管理センター長を現在務めている。研究領域は、貧困、必要、不利、サービス提供であり、様々な社会福祉機関でコンサルタントを務めてきた。福祉政策・理論に関する多数の著作がある

圷洋一[アクツヨウイチ]
1971年生まれ。明治学院大学大学院社会学研究科社会学・社会福祉学専攻博士後期課程修了。現在、日本女子大学人間社会学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

3
貧困の定義は、多義的かつ個別的。つまりは、「参加者が多ければ、貧困概念に関する理解は、否応なしに多種多様なものとなる」(32ページ)。だから貧困研究はなかなか難しいのである。貧困の10次元とは、①不安定な暮らし、②排除を被る居住区域、③身体的健康、④ジェンダー関係、⑤社会関係の問題、⑥安全の欠如、⑦権力の濫用、⑧力を奪う制度、⑨脆弱なコミュニティ組織、⑩貧困者の潜在能力に対する制約(45-46ページ)。人権や健康の剥奪もまた、貧困問題に思えた。自らがそういう目に合っているからである。貧困からの脱出は重要。2012/11/30

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