レズビアンである「わたしたち」のストーリー

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  • サイズ B6判/ページ数 200p
  • 商品コード 9784903690216
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

内容説明

レズビアンである「彼女たちのストーリー」において示唆されていた問題意識を、女性学・ジェンダー研究、セクシュアリティ研究、クィア理論で取り組まれている課題と接続し、「時代遅れ」なものとして見過ごされてきた「彼女たちのストーリー」の新たな「読み」を提示する。

目次

序章 レズビアンである「わたしたち」のストーリー
第1章 「わたし」/「わたしたち」を語ることの政治性
第2章 沈黙を破って―日本のレズビアン・フェミニストによるストーリー
第3章 問いなおされる「日本のレズビアン」
第4章 「エイズ予防法」案に反対したレズビアンたち
終章 「わたしたち」のストーリーを読みなおす

著者等紹介

飯野由里子[イイノユリコ]
1973年愛媛県生まれ。ワシントン州立大学社会学部卒、城西国際大学大学院人文科学研究科比較文化専攻(比較ジェンダー論分野)博士号取得(比較文化)。駿河台大学経済学部非常勤講師、東京大学先端科学技術研究センターリサーチフェローを経て現在、東京農工大学工学部・農学部非常勤講師(ジェンダー論担当)、東京大学先端科学技術研究センター特任教員(特任助教)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ズマ

1
在日コリアンのレズビアンが排除されたという記述を読んで、ああやっぱりなんだかんだ自分は”大和民族”だし非障害者(あえてこの表記を使っています)だしで、マジョリティなんだなあと思った。 HIVの問題に対してレズビアンがこんなにいろいろ発言したりしていたのを初めて知った。2013/07/04

レンチェン

0
当事者でない視点というのが新鮮だった。それだけ語る人が少ない。2009/11/15

まあい

0
日本のレズビアン研究(特に社会運動の観点)における重要書。日本のレズビアン・フェミニストのテキストから、「前ストーリーとしての怒り」(p.75)を読みとる第2章。日本人のレズビアンと在日コリアンのレズビアンとの権力関係を直視しつつ、両者の対話の可能性を模索する第3章。差別的な「エイズ予防法」案に、ゲイとともに反対するレズビアンのなかに、「女の主体的な性」を主張する語りを見て取る第4章。2019/02/13

xxx

0
レズビアンの政治的活動はゲイの活動に比べ日の目を見ないが、ミニコミ誌の読み直しという手法で彼女らの活動にスポットを当てている。在日コリアンの話で、今のLGBTSに関する活動も「日本に住む日本人」に向けたものであり「日本に住む外国籍の人」に目を向けていないな、と気づいた。一番心に残ったのは「自分の性/生は自分で試行錯誤し作り出すもの」という言葉だ。既存のカテゴリーに嵌まるのではなく、自分で自分のセクシャリティを模索することは大切なことだ。2018/08/24

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