差別と日常の経験社会学―解説する“私”の研究誌

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  • サイズ B6判/ページ数 395p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903690179
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0036

内容説明

在日問題を主たるフィールドに、「当事者」イコール「マイノリティ」あるいは「被差別者」という自明視から離れ、自己言及こそ差別を語る道という立場を貫いて差別の日常に迫る、深くてセンシティヴな社会学の誕生。

目次

1 地平(調査経験を通して生きられる“差別の日常”―あるライフストーリー・インタビューの再解釈;ライフストーリー的想像力の射程と限界―高史明『生きることの意味 青春篇』を手がかりに;教室における日常批判の(不)可能性)
2 奈落(在日外国籍児童在籍校でのフィールドワーク経験の再解釈―「語りえぬもの」の探索という観点から;現場で「最終報告」したこと―5年B組の子どもたちのクラスルーム・ライフ;語っておかねばならないこと)
3 匍匐前進(浮き立たせ、構成する“力”―ある在日朝鮮人教育実践記録=物語の解読;日常に抗する生の語り=ライフストーリー―知の生産活動“場”へのコントロールの視点から;聞き合われ、語り合われる在日=物語―「反ロマンティシズム」的物語論の立場からの一考察)
4 展望(内側から切り裂く―「在日」における名前・名のり問題再考;宙をさまよう第一声―ライフヒストリー実践の「対話」性を問うために)
結論にかえて―差別・日常・解読

著者等紹介

倉石一郎[クライシイチロウ]
1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。同博士。2002年より東京外国語大学外国語学部助教授(現・准教授)。専攻は差別と共生の社会学、ライフストーリー論、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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