内容説明
十年の投獄から解放されて文筆活動に入るも三冊の著作はことごとく発禁に、それでもなお“中国共産党の政治”を問い続ける。父をはじめとする被害者たちへの鎮魂の書。
目次
1 有情と無情の間―史良の横顔
2 報道の自由に賭けて―儲安平と父の握手と別れ
3 君子の交わり―張伯駒夫妻と両親の絆
4 最後の貴族―康同璧母娘の印象
5 この人の深い寂寥―聶紺弩晩年の断片
6 見果てぬ夢の果てに―羅隆基の素描
著者等紹介
章詒和[チャンイホォ]
1942年、重慶に生まれる。63年、中国戯曲学院戯文系卒業。その後、四川省川劇団芸術室に配属されたが、69年、「現行反革命」の罪で投獄された(刑期20年)。文化大革命収束後の78年に出獄し、中国芸術研究院戯曲研究所研究員となり現在に至る。中国民主同盟盟員
横澤泰夫[ヨコサワヤスオ]
1961年、東京外国語大学中国語科卒業。同年、NHK入局。報道局外信部記者として、中国を中心にアジア地域関連のニュース、番組の取材、制作に当たる。72年、香港駐在特派員。のち、報道局外信部、福岡放送局のニュースデスク、国際放送ラジオジャパンの東南アジア向け、東アジア向け放送の統括などを担当。94年より熊本学園大学外国語学部東アジア学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。