格差社会の克服―さらば新自由主義

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格差社会の克服―さらば新自由主義

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903295114
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0033

内容説明

格差社会化の問題は、実は不自由の増大、したがって貧困の深刻化でもあるということである。格差社会化は、近代社会の証である自由・平等の理念にたいして、それとは正反対の不自由(貧困)と不平等(格差)という二つの問題を私たちに同時につきつけている。格差社会容認の格差社会論を斬る。

目次

第1章 格差社会を抉り出す視点と指針(格差社会シンドロームを診断する視点;現代日本の格差社会の二重構造 ほか)
第2章 現代日本の複合的・連動的な格差社会の構造(起点としての雇用格差とワーキングプアの増大;所得格差から消費・貯蓄格差への展開 ほか)
第3章 格差社会化の背景と格差容認のイデオロギー(グローバル化を背景にした現代日本の新自由主義レジーム;新自由主義レジームのなかの格差社会化 ほか)
第4章 羊頭狗肉のキャッチコピー「希望格差社会」論批判(山田製コピー「希望格差」の意味;限りなく新自由主義に接近する希望格差論 ほか)
第5章 現代日本の格差社会論の諸潮流(新自由主義的格差社会化への対決視点;格差固定化に絞った「不平等社会日本」説 ほか)

著者等紹介

二宮厚美[ニノミヤアツミ]
1947年生まれ。神戸大学人間発達環境学研究科教授。経済学、社会環境論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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無識者

9
やる気や能力といったものでドロップアウトを避けられる、貧困はいけないが格差は是認という意見は現代の資本主義の構造的の中に現れる貧困の克服、また政策的に作られている貧困の克服にまではいかない。労働力を商品として、その対価に賃金をもらうことになる。つまり賃金は基本的には労働力の再生産費になるわけだが、そこに格差があるとすれば十分に労働力を再生産できないわけだ。2016/06/18

柴犬 太郎

0
格差問題の決定版。格差論者の主張を詳細に分析している。2009/05/13

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