内容説明
満身創痍にひるまず、権力に立ち向かい、現代日本政治経済の闇を抉る戦慄の告発集。
目次
第1章 偽装(沖縄知事選と徳州会病院臓器売買事件;テレビ・メディアの浅薄さ ほか)
第2章 炎(『オールウェイズ―三丁目の夕日』;小学校 ほか)
第3章 不撓不屈(美しい地上;人類の歴史 ほか)
巻末資料 真実(2006年事件;自殺未遂 ほか)
著者等紹介
植草一秀[ウエクサカズヒデ]
1960年東京都生まれ。1983年東京大学経済学部卒業。大蔵省財政金融研究所研究官、京都大学経済研究所助教授、米国スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、野村総合研究所主席エコノミスト、早稲田大学大学院公共経済研究科教授、名古屋商科大学教授を経て現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役社長。専攻は金融論、経済政策論。政治・経済・金融情勢の洞察力と権力に媚びない的確な政策批判、提言に定評がある。主な著書に、『投機バブル 根拠なき熱狂』(監訳、ダイヤモンド社)、『現代日本経済政策論』(岩波書店、第23回石橋湛山賞受賞)などがある。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門第1位受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう
5
言わずと知れた痴漢事件で拘留された植草さんが書いた本。冤罪という話もあるが何が真実なのかはわたしにはわからない。ただ司法取引をせざるをえない状況に追い込まれることがあるということ。メディアを鵜呑みにしないでおこうと改めて思った。2009/09/17
luther0801
4
何だかんだあっても、論旨が明快で、好きなエコノミスト。冤罪かどうかは分からないが、3回も逮捕されてれば、冤罪とは言い切れないのでは。2013/09/24
ピエール
4
当時、りそな銀行の処理の仕方があまりにも不自然で、何でこんなことをするのだろうと思いましたが、この本を読むとそうだったのかと思えます。 大学時代、筆者と私が学部違いの同期だったのは知っていましたが、体育会のテニス部で一緒だったのでびっくりしました。全然記憶がありません。駒場から本郷に通うのが大変だったとか、高校時代に関東大会で優勝したレベルの人がいた(ただし軟式テニスと記憶しています)とか、ジャパンオープンのボールボーイをしたとか、確かに本当なので間違いないですが、その頃は目立たない人だったのでしょうか?2013/04/20
fumi
4
マスコミの報道は信じられないと改めて思った。この本が書かれた時点よりも、さらに言論統制があまり気づかれないように厳しくなりつつある現在、注意していなければ、いつの間にか、権力に逆らうようなことは何も言えないような時代になるのかもしれない。2012/12/22
ヒロ
4
痴漢行為をする合理的理由も見当たらず、まず冤罪は間違いないだろう。心打たれたことは無償の愛を惜しげもなく注ぐ人が数多くいるということ。著者は全く不条理な扱いをされたがその見返りに、普通にはおそらく味わうことができない”無償の愛”を数多く体感してきた。この貴重な経験を活かし更なるご活躍を期待したい。2009/10/20