内容説明
佐久間公シリーズの始点、初の単行本化。幻の処女長編『標的走路』を復刊収録。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年3月8日名古屋市生まれ。慶応大学法学部中退。79年『感傷の街角』で第1回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。86年『深夜曲馬団』で第4回日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で第44回日本推理作家協会賞長編部門、第12回吉川英治文学新人賞、94年『新宿鮫 無間人形』で第110回直木賞、2001年『心では重すぎる』で第19回、02年『闇先案内人』で第20回連続で日本冒険小説協会大賞日本軍大賞、04年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞、07年『狼花 新宿鮫9』で第25回日本冒険小説協会大賞日本軍大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょちょ
22
いつものように人探しの依頼、それと同時に主人公佐久間公は何者かに命を狙われる。 人探しの方は、石油の利権がらみで話が国際化してきて、内閣調査室も絡む。 しかし、内閣調査室が何故一介のしかも20代の探偵に、この複雑な捜査をゆだねるのかは、はなはだ疑問で違和感がある。 この本に収録されている短篇「レスリーへの伝言」は、大人になった佐久間公を初めて書いた作品らしい。 作者は自身で稚拙と謙遜しているが、こちらの方が、佐久間公シリーズらしくで好きだ。 ★★2017/03/05
rokubrain
12
今度は中東の石油利権をめぐる闇ビジネス社会と国家の裏権力がしのぎ合うスケールの大きな設定。 内閣調査室というのが大沢作品によく出てくると感じているけど、ご多分に漏れず今回も。 程度の差はあれ、「裏工作」というのはどこかの独裁国家だけの専売特許じゃない面はあるんでしょうね。 軽井沢の山荘での緊張とスピード感が見せ場。 ターゲットに迫るための道中、多くの人に会うことの手間は惜しまない。 (調査員に求められる一番の素質らしい) 「脇役」の彼ら彼女らとの関係から一本の糸を手繰っていく道筋が物語となっている。2019/05/26
まつじん
11
久しぶりに読み返しましたが、若いよね主人公も作者も。早く文庫本にならへんかな~2019/08/21
たま@
7
佐久間公シリーズは短編の方が好きだなー。レスリーへの伝言は、レスリーが最後に何をしようとしていたのかが気になる。2015/03/15
夜梨@灯れ松明の火
6
図書館。佐久間公シリーズ2作目。長編です。2018/09/11