内容説明
「ほたる館」は山間の温泉町「湯里」の老舗旅館。小学5年生の一子は、ほたる館の女将の孫娘。旅館の人たちに囲まれて、明るく元気に暮らす。ある日、湯里にいわくありげな女性の一人客が現れて…。寂しげなそのお客さんに対しほたる館は?他、一編。著者デビュー作シリーズ、待望の文庫化。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県に生まれる。青山学院大学卒。日本児童文学者協会会員。「季節風」同人。『バッテリー』(教育画劇)で野間児童文学賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞受賞
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感想・レビュー
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はなはな
18
ムスメが学校の図書室で借りてきました(^-^)あさのさんのデビュー作のようですね。温泉町の老舗旅館「ほたる館」の孫娘一子と、家族や友人、ほたる館をめぐる人々との心温まる交流を描いた物語です。ホッコリしました♪ 続きも借りてきてもらわないと(笑)2012/10/29
バニラ風味
4
あさのあつこさんのデビュー作。旅館「ほたる館」の娘、一子(小学5年生)が主人公。ほたる館の宿泊客や、一子の友達をめぐる読みやすく、さわやかなストーリー。私の友人の実家(新潟)は、元旅館だったらしいんだけど、そのあたりは昔、初夏になると蛍がいっぱい飛んでて、とってもキレイだったそうな。その友人にとって懐かしい実家の思い出と共に、蛍は特別、思い入れのある虫なんだって。読んでてそんなことを思い出しました。蛍のように、ぽっと心あたたまる光のような旅館、それが、この作品の舞台・ほたる館です。2013/05/23
雛
3
勤務校で見つけた本。あさのあつこさん、初読みですが関西弁がえぇかんじ。すんなり入ってきました。デビュー作だったんですね。厳しくも愛のある祖母がステキ。一子のハッキリもの言うところも憧れるなぁ。大人でも楽しめる作品だと思います。2015/05/13
しのさん
1
著者のデビュー作。大阪郊外の小さな温泉宿の娘一子の周りに起こる様々な出来事。それを通して見えてくる様々な人間模様。2012/03/15
ゆきだるま
0
一子の、雪美に対するイライラ感がすごくわかる。2011/09/13