内容説明
世界に輸出されるkawaii―それはトキメキを求める少女たちの魔法のコトバ、抵抗と解放の合い言葉!女の子自身も気づかなかった戦前から続く“少女文化”の奥深さを若き女性記者が“目”と“耳”と“足”で探る―地方紙各紙に掲載されて反響を呼んだ共同通信の人気連載企画、単行本化。
目次
序章 かわいいにはとげがある
第1章 私らしく輝く
第2章 個が目覚める
第3章 つながる、社会を動かす
第4章 “淳一先生”が守ったかわいい文化
第5章 弾圧から戦略へ
第6章 権力を無化する
終章 釧路でも「かわいい!」
著者等紹介
青柳絵梨子[アオヤギエリコ]
1984年東京都生まれ。中央大学文学部卒。在学中、日中関係をテーマに中国・北京で取材したドキュメンタリー映画を制作、発表。2007年、共同通信社入社。大阪支社社会部、さいたま支局などをへて、2012~2013年、編集局東京エンタメ取材チームに所属。子ども紙面用連載企画「かわいい☆ラボ☆☆」の取材を担当する。現在、釧路支局に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばっか殿すん
24
この本、北海道で買いました。「かわいい」は自分を元気にするための、心のビタミン剤であり、このトキメキが『女性が自分らしくりんとして輝く"生き方"であり"闘い"である』ということがよくわかりました。それと同時に、なんだか読んででうきうきしちゃってました。素敵なルポだと思います。2014/11/09
ノラ
9
読んでる最中何かが心にぐっとくることがしばしば……(自分でもどこにグッときてるのかわかりません。。)読み物として楽しく読めました。時には自分を守るために、自分を愛するために『かわいい』を身にまとって毎日を歩んでいくんだ。2016/04/05
くさてる
9
共同通信の記者による「かわいい」ルポをまとめたもの。最初は男性に「モテる」ために「カワイイ」を求めるんでしょ?くらいの認識だった記者が、取材を進めるうちにどんどん少女の持つ価値観としての「かわいい」のパワーに開眼していく様子が楽しい。日本における少女文化としての「かわいい」を浅く広く取りあげた内容なので、人によっては食い足りないかもしれませんが、個人的には、評論家然としてではなく、「かわいい」ものの前に立った人間の、あくまで等身大な視点で書かれているところに好感が持てました。面白かったです。2015/02/21
kenitirokikuti
7
第5章 弾圧から戦略へ/2012年8月、福岡市がファッション産業をPRするため、AKB48の篠田麻里子を「区長」とする、ネット上の仮想行政区を作った。しかし、市民4人から「男女差別を助長する」と苦情があり、市側の申し出により、AKB篠田は2013.2.19に退任。カワイイ区のページから篠田の画像は削除され、市役所一階の等身大パネルも撤去された。 なお、市広報戦略課課長は、見直しを迫られたものの、屈したつもりはない、と発言している。九州男子や暴力団抗争など、男っぽいイメージを変えたいという新しいプロモ。2022/01/15
Norikko
4
どうして共同通信社からの出版ではないのか、ちょっとひっかかった。取材先の問題なのかな?登場する人々、特に若い子たちがキラキラしていてなんだかジーンと来た(歳かしら:汗)。 2014/11/30