内容説明
アスペルガー、高機能自閉症など、自閉症スペクトラムの本人でなければわからない体験を当事者が語り、当事者が学んだ第1回オーディズム・リトリート・ジャパン。中学校、高校から大学へ、学生生活を乗りこえ、社会に出て成人期の荒波を乗りこえる!自閉症をもちながら明るく生きる人たちのエネルギーが、きっと勇気を与えてくれる!先輩たちはこうやって乗りこえている!サポートの要点をつかめる支援のためにも役立つガイド。
目次
当事者のための当事者大会―オーディズム・リトリート・ジャパンin佐賀
テレビから学んだこと
青年期―学校生活で生き残るために(あんな支援・こんな支援in中学高校;大学でのサバイバルスキル)
成人期―就職、結婚、そして子育て(ASD者の結婚生活;発達障害者の結婚生活、および就労支援についての提言;ASDをもつ妻として、母として)
著者等紹介
服巻智子[ハラマキトモコ]
それいゆ相談センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さおり
52
図書館本。当事者のための大会の講演を文字にしたもの。ニキ・リンコさんを始め数名の当事者の方のお話と、それいゆの服巻智子さんの解説。やっぱり、ニキ・リンコさんのお話は抜群にわかりやすいしおもしろい。まぁ、「わかりやすい」といっても構成や語り方がわかりやすいということで、内容についてはピンとこんことだらけなんですけどもね。人の気持ちになって考えましょうと道徳などで習ったけど、知れば知るほど人の気持ちになることの難しさを思う。あと、誤植が多すぎましたよ、この本は。いくら誤植好きな私でも、限度ってもんがあります。2016/05/09
スパイク
20
ドナウィリアムスさんとか、最近では東田直樹さんとか、当事者の方が書かれた本も多くあるが、この本では青年期、成人期にスポットを当て書かれているので、自閉っこさん達が困難に感じていることがより具体的でわかり易かった。(もちろん、ホントにはわかってはいないだろうし、ひとそれぞれなんでしょうが)「楽しいことが多すぎてもパニックになることがある。」なんて考えてもみなかった。ひとそれぞれなりにいろんな基本パターンはあるだろうから、それを知っているのと知らないのでは対応の幅も違ってくるだろうから勉強になりました。2015/06/17
ホレイシア
8
読む気もないのに「読みたい本」に載せているお方がいる。かえって興味が出てきちゃって、何日かぱらぱらとめくりながら読了。ふうん、こういう生活もあるのだなーというのが正直な感想である。ここに登録してから初めて指摘された「空気を読めない」だが、「空気を読んで」人をおちょくるのが好きだったらどうする(笑)?どちらにしても、12歳から30歳過ぎに父親が死ぬまで「住民票がない」という最低の環境で育って42年、今は別段困りごともなく生活しているし、このままでいいんじゃないかな。だめ?2010/07/22
水野
1
講演のまとめ、なんだっけ。活字が大きく、平易な口調で書いてあって読みやすいです。同じ発達障害といっても個別性が大きいので、あなたの大切な人のためにどれくらい役に立つかは分かりませんが、自閉症スペクトラムの人がどんな実感で生きてるのか、その一端を知ることができて私はよかったなと思います。ソフトカバーなのもあって、値段があまり高くないのもいい。2012/05/11
tk
0
当事者の講演集。偏っている感があるが、仕方が無いか。2013/01/09