感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てふてふこ
16
短歌+独特の語尾ってだけで漂う、ノスタルジー。それを感じられるのは日本人だけなのかな。何となく良いな~と思うのもあれば、?と思うのもあり、特に何故ラストに「すさまじき腋臭の少女」を持ってきたのか謎。田中英樹さんのイラストが良かった。2015/08/21
daimonn
12
著者の本も短歌自体も初めてでしたが、面白いです。読むほどにおかしな世界観にはまってく感じでした。なんとなく夜中読むのが似合いそう。無口なるクラスメートは訪ねて行ってはいけないんだろうなあ。短歌から浮かび上がってくる生徒会長レイコ像がタダ者じゃない感じもいいですね。「身体検査 優等生の臍垢ねらう劣等生サクマの野望」がお気に入り。2013/04/13
Gamemaker_K
11
高校時代から浪人時代にかけて作られた短歌が多いとあとがきで筆者が言うとおり、ゴーアヘッドな短歌が多い。だからダメというのではなく、面白いんだな。「待ちに待った歌舞伎公演中止となりて祖母の三味線音は閃電(いなづま)」とか、迷ったら前へって感じで好き。教科書の短歌ばかりが短歌でなくて、つむがれる言葉すべて短歌となるのだ。2014/12/17
おはぎ
9
今年度NHK短歌選者の笹先生。いちど歌集をきちんと読んでみたくて手に取った。ずいぶんとシュールな歌風なのね。今まで知っていた短歌とはひと味違った切り口で新鮮だった。面白い題材も多いけれど、「すさまじき腋臭の少女あらわれて」の連作はちょっとくどく感じられたかも。上の句のパンチが強すぎて、何回も何回も来られると胃もたれしてしまう。「『百年ぶり、変わったねぇ』と交わしあう前世同窓会の会場」2022/11/11
chika
6
読書会での紹介本。他の本を読んで疲れたときに読むとリフレッシュできる笑 が、最後の章はなかなかに強烈2015/08/07